物流倉庫会社が契約を請け負う際、かかる費用の見積もりを提出した上で納得してもらえれば取引を開始することになります。
その際、管理を請け負うにあたりかかる経費などを見積もりに組み込んでいくことになりますが、実際にどのような費用が発生するのかその内容をご説明します。
倉庫管理を行う上で必要となるシステム使用料などが該当します。
一般的な販売管理ソフトで行うことが可能となる管理とは違って、モノの流れや入荷・格納・ピッキングなど、倉庫内で行う作業に必要な情報を収集・出力するシステムを使っていることが多いといえます。
高い性能や機能を持つシステムなので、月額固定料金として請求することになることが多いようです。
倉庫の保管にかかる料金が保管費用です。
契約者がどのくらいのスペースを利用するかにより異なるでしょうが、棚貸しやパレット貸しなど提供する単位にもよって金額は異なってくるでしょう。
こちらも固定費ですが、利用してもらう単位によって金額が変わり、さらに温度管理が必要な商材であれば保管料とは別途、電気代なども必要となります。
仕入荷物を倉庫に搬入する際に発生するのが荷受料です。入庫形態が宅配便・コンテナ・PLなどにより設定した単価で金額が異なります。
このとき発生する費用に加え、検針や動作確認など検品作業の内容により別途費用を請求することも必要となるでしょう。
他にも管理を行う上で必要となるバーコードなどが貼付されていない場合には、対応するための費用を請求することもあります。
注文が入ると、保管している場所から必要な商品を集めるピッキングを行い、ダンボールなどに梱包して発送し、引き渡すまでの作業にかかる費用です。
送り状や納品書など伝票を発行する費用なども含まれます。
梱包する前にラッピングやのしをつけるといった包装が必要になる場合には、別途料金を請求することになるでしょう。
そして梱包した荷物を届け先に届けるまでに必要となる発送費用は、宅配業者に支払う料金です。
このように、商品の管理から配送までという物流の業務を請け負った場合には、それぞれの作業や工程にかかる費用を請求することになると認識しておきましょう。