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物流センターはロードサイドに設置したほうが便利?その決め方とは

2020.05.16
分類:経営

物流センターをどこに設ければよいのか悩んだ時、ロードサイドなどのほうが便利なのでは?と考える方もいることでしょう。

モノが生産者から消費者まで届けられるために欠かすことのできない物流センターをどこに設けるのかは、業務を効率化させる上でも重要な要件といえます。

では倉庫や物流センターをどこに設けるべきか、立地や場所の選び方で迷った時には、どのような選び方をすればよいのでしょう。

まずは設置する物流センターの種類を決める

物流センターの規模にもよりますが、ある程度広い敷地が必要となるため坪単価の低いエリアに注目するか、高速道路や幹線道路までのアクセスが良好な場所がよいと考えることでしょう。

ただ、倉庫や物流センターをどこに設けるか決める場合には、「生産立地型倉庫」と「消費立地型倉庫」のどちらを選ぶかまず考えるべきです。

生産立地型倉庫

生産立地型倉庫とは、商品生産地や仕入れ先から近い場所に設けられている倉庫や物流センターです。生産者や仕入れ先が多い業種に適しており、部材や服飾関係の卸業者、農作物の流通業者などが該当します。

生産立地型の目的はトータルコストを抑えることであり、生産地に仕入先が多いなら物流施設をそのエリアに設けることで配送におけるコストや時間をカットできます。

消費立地型倉庫

消費地や販売先に近い場所に設けられる物流センターが消費立地型倉庫です。

販売先が仕入れ先よりも多い時、販売先から生産・製造にかかる時間の要望などが厳しい時などは、消費立地型倉庫が有効といえます。

食品卸や日配メーカーなどが選ぶとよい物流センターで、消費地に多くの販売先があるならメリットが高いといえます。

販売先に近いので、もし受注が遅れたとしても配送を間に合わせることができるでしょう。

 

物流センターをどこに設置するか

物流センターは単にロードサイドにあれば便利と考えるのではなく、設置する場所は仕入先と販売先のバランスで決めることが大切です。

確かに主要幹線道路沿いなどであれば、通行量は多いでしょうが多くの方の目に触れやすく、自社を知ってもらうこともできるでしょう。しかし交通量や人通りが多いため、道路も混みあいやすくスムーズな配送につながらない場合もあります。

生産地と消費地のどちらに物流の拠点を設置するのか、自社が行うビジネスの特徴や内容を考慮しながら検討し、決めていくようにしてください。