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丸の内の高層ビル街でもドローンを使った物流が始まる?

2020.06.20
分類:経営

20198月、丸の内の高層ビル街で警備や防災、物流の領域で小型無人航空機であるドローンを活用しようと、三菱地所とテラドローンが飛行実証実験を実施しました。

再開発によって建設された高層ビルが立ち並ぶ丸の内。オフィス街として機能していますが、効率的に警備や防災、物流などを可能とするために遠隔操作が可能であり様々な視点や角度からアプローチできるドローンが注目されています。

テラドローンとはどのような会社?

テラドローンは20163月に設立された法人で、最先端の技術分野でグローバル市場において戦うことを前提として創立された企業といえます。本社は東京にあり、日本国内では7つの支社、世界にも10支社以上を構えています。

その寺戸ローンが丸の内エリアで小型無人航空機であるドローンを使った実証実験を三菱地所株式会社の協力のもとで行ったわけです。

場所は東京駅近くの高層ビルが立ち並ぶ仲通りであり、高さ2.5メートルをドローンに自律飛行させ、撮影した映像を管理室で監視し街に異常が発生していないか確認しました。それに加え、建物に衝突してしまうことを回避できる性能などの確認も行われています。

都市部でドローンを自律飛行させる試みにより、高層ビル街における警備や防災、物流といった分野にドローンを活用することも視野に入れ検討を進めているようです。

 

どのような実験が行われた?

現在日本では、山間部や離島エリアなどでドローンを活用しようとする動きはみられます。ただし都市部で本格的に利用されるのは2022年度以降とされているため、先進的な取り組みとしてドローン利用で必須となるUTMを用いた上での実証実験となりました。

日本最大都市の1つである丸の内エリアで、ドローンがはたして機能するのか、空域の差配やドローン同士、またはドローンと建物との衝突回避は可能かなど、将来の広域的に利用する上でも複数台のドローンが使われ確認されました。

日常的な街を警備するためにドローンで業務を効率化させたり、遠隔監視ですべてのエリアを効率的に監視したりなど、いろいろ実現することが期待されています。

 

今後のドローン活用の動きに注目

そもそも三菱地所は丸の内エリアを、多様な人や企業が集い交流を通じ進化する街になることを目指しており、オープンイノベーションフィールド化を進めています。

今回のドローンを使った実証実験も、先端技術やテクノロジーを用いた街づくりの1つとして取り組んだといえるでしょう。

それにより物流にもよい方向に影響が及べばよいですが、その動きを見守る必要がありそうです。