コンテナとは、貨物を輸送するための入れ物であり、主に貨物列車や船などに積まれています。
手で持つことのできる小さなタイプもあれば、大型トラックや貨物列車に積んで使う大きいものなど、幅広い種類があります。
コンテナには用途ごとに使い分けることになりますが、種類や規格ごとの特徴など紹介していきます。
「コンテナ」とは内部に物を納める容器で、たとえば海上コンテナなどは海上輸送用で使用されており、国際的に規格サイズが統一されています。
安全・効率的な国際物流が可能であり、物流業界にイノベーションを起こした存在といえるでしょう。
たとえば海上コンテナは、輸送を円滑にする国際的な基準ISO規格の寸法・強度・外形などが使われていますが、使用目的と構造で以下の2つに分類されます。
ドライコンテナ
特殊コンテナ
それぞれ説明します。
「ドライコンテナ」は、普及している一般的なタイプのコンテナで、外板はスチール製で床面はクロスメンバーの骨材に、合板が敷かれたコンテナです。
工業用品・電化製品・家具・衣類・雑貨などの日用品や、自動車用品などを輸送する場合に用いられます。
特殊コンテナとは、たとえば以下の種類のコンテナが該当します。
・リーファーコンテナ(冷蔵・冷凍コンテナ)
・オープン・トップ・コンテナ
・フラット・ラック・コンテナ
・フラット・ベッド・コンテナ
・タンク・コンテナ
それぞれ簡単に説明します。
「リーファーコンテナ」は、冷蔵・冷凍のユニットが内蔵されたコンテナで、温度調整できることが特徴です。
そのため果物・野菜・肉・魚などの生鮮食品や、医薬品・フィルムなどの化成品などを輸送する際に用いります。
「オープン・トップ・コンテナ」は、高さのある貨物やドアから出し入れができない鉄コイルなどを輸送するときのコンテナで、屋根はなく天井の代わりにロープで固定できる耐候性防水シートが装備されることが特徴です。
「フラット・ラック・コンテナ」は、通常のコンテナに搭載できない建設機械やクルーザー船、木材・パイプなどの重量物を輸送するときのコンテナで、屋根・両側面・扉がなく柔軟な積載が可能であることが特徴です。
「フラット・ベッド・コンテナ」は、通常のコンテナに積載できない大型機械などの重量物の輸送で使われるコンテナで、上部構造物が一切なく床面のみであることが特徴です。
「タンク・コンテナ」は、原酒・醤油・液体科学薬品など液体貨物の輸送に用いるタイプで、鉄鋼フレーム内にタンクが格納されています。