物流業界でも近年ではITの活用が注目されていますが、ITを導入することでどのように業務が効率化されるのでしょう。
そこで、物流業界でもIT活用が注目されている理由や、導入することによるメリットなどをご説明します。
現在、人手不足が問題視されている物流業界ですが、その理由はグローバル化やインターネット通販の普及などで人手は必要なのに人が集まらないからです。
何とかして必要な人材を確保しようとしても、激化する業務に賃金が見合わないことを理由として、なかなか人が集まりません。
そこで、ITを活用すれば倉庫管理などでも在庫の量や位置などを把握できるようになるなど、人の手を借りることが少なくなります。
物流の形態は多種多様であり業種によって求められることも異なります。
食品業界の物流では温度や湿度管理などが重要となりますし、アパレル業界なら商品の補正、製造業なら組み立てなど流通加工が必要となります。
これらを人の手で行おうとすると多くの人員を必要としますが、ITを活用とすることで人手でなくてもニーズに応えることができます。
迅速に正確にミスなく行うこともできるなど、サービスに付加価値をつけることも可能です。
今後、物流業界ではどのようにITが用いられると予測されるでしょう。
たとえばAI技術を用いた無人宅配など、実際に中国などでは無人宅配自動車が稼働している都市もあるようで、ECサイトで商品の発注を受けたのちにロボットに分配し、無人宅配車両で配達されるという流れです。
他にも配達したものの、家に受け取る人がおらず商品を渡せないという不在配送が問題視されていますが、AIによる不在予測が可能となれば再配達を行う手間を省くことができるでしょう。
実際、試験的にAIで不在予測を行い、9割以上不在配送を減少させることを成功させた企業もあるようです。
人手不足の解消やサービスに付加価値はもちろんのこと、現在、物流業界でのIT活用は積載効率や荷役の生産性の向上、輸送最適化などで活用されています。
将来的には無人配達や不在予測など、さらにその幅を広げ活用されることとなるでしょう。人手が不足しがちな業界だからこそ、ITをうまく活用し業務効率化やサービス向上を目指していくことを検討してみてはいかがでしょう。