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倉庫管理業とは?管理方法や種類ごとの仕事内容について簡単に紹介

2024.04.10
分類:その他

倉庫管理業とは、在庫管理・人員管理・倉庫管理を行う業界です。

 誤出荷や出荷時間遅延など、物流で発生しやすいミスを防ぐためにも、徹底した倉庫管理が求められます。

 倉庫内の商品に関して、すべての管理を行う倉庫管理業ですが、具体的な仕事内容や種類について紹介していきます。

倉庫管理業とは

 倉庫管理の一般的な仕事は、倉庫内の商品に関するすべての作業を管理することです。

 商品入荷後は適切な場所に保管し、出荷するまでの間、最も良い状態を保った上で商品が配送先まで届くような段取り・管理が必要となります。

 倉庫内での業務効率化と、誤配送のリスクを軽減するためにも欠かせない管理業務といえるでしょう。

 生産と消費を結ぶ中で管理を担当するのが倉庫管理業といえます。

 なお、倉庫業法では倉庫業を営む場合、国土交通大臣の登録を受けることが必要とされています。

 登録するときには、倉庫の種類ごとに定められている施設や設備の基準を満たすことが必要であり、事業を適切に管理・運営する「倉庫管理主任者」を選任することも義務付けられています。

  

物流倉庫の管理方法

 倉庫管理業は、倉庫内の商品に関してすべての作業を管理します。

 在庫以外にも、設備や人員の配置まで担当し、業務に支障がないように効率化を図る仕事といえます。

 物流倉庫でも適切な管理が求められますが、主な管理業務は次の3つです。

 ・入庫

・出庫

・在庫

 

それぞれ説明します。

 入庫

 倉庫に届いた商品と、入庫伝票に記載された内容が一致しているか確認し、検品後に保管場所へと仕分けします。

 

出庫

商品を倉庫から取り出し、出荷するべき商品か検品作業を行います。

検品後、商品を梱包して伝票を貼り付け出荷します。

 

在庫

倉庫にどのくらいの商品が保管されているのか、発注量や発注まで適切に管理します。

 

倉庫業の種類

 「倉庫業」は、預かった荷物を倉庫で保管し、その対価を得る営業形態です。

 公益性の高い仕事であるため、2002年までは許可取得のもとで運営が必要でしたが、競争激化のあおりや物流業務の効率化を図るため登録制へと変更されています。

 その倉庫業は、次の3つに分けることができます。

 ・普通倉庫業

・冷蔵倉庫業

・水面倉庫業

 

それぞれ説明します。

普通倉庫業

普通倉庫業では、農業・鉱業・製造業など幅広い産業の貨物や、消費者の家財・美術品・骨董品などの財産などの保管・管理を行います。

 

冷蔵倉庫業

冷蔵倉庫業では、食肉・水産物・冷凍食品など、保管における温度が10℃以下であることが必要な貨物を保管・管理します。

 

水面倉庫業

水面倉庫業とは、物品を水面で保管するめずらしい管理方法の倉庫業です。

主に原木(第5類物品)を取り扱う倉庫業ですが、陸地ではなく水面に浮べて保管するのは、原木が乾燥により割れることを防ぐためとされています。