物流業界ではプロジェクトマネジメントを活用することが重要とされるようになっています。
ではプロジェクトマネジメントとは何なのか、なぜ物流にとって必要なのかその中身について基本知識をご説明します。
プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの立ち上げを行い、その作業計画について整理し、最終的にプロジェクトの進捗管理を行うことです。
プロジェクトとは明確な目的を持ち、目的を達成したらその組織は解散するなど臨時的なものであることといえます。
物流会社の実務でもプロジェクトが存在しますが、物流会社におけるプロジェクトマネジメントとはどのような内容なのでしょう。
具体的にどのような内容なのか、個別に物流会社で取り組まれている内容として次のようなことが挙げられます。
・物流センターで省力化を目指すことを目的とした自動化機器の導入
・事務業務を効率化するためにRPAを導入し事務処理を自動化
・システム上のセキュリティ強化を目的としたクラウド型サービスへの移行
・ワークライフバランス実現に向けたテレワークの導入
・運転手不足を見据えたトラックの自動運転の実証実験
物流会社がプロジェクトマネジメントに取り組む場合には、まずプロジェクトの立ち上げが必要です。
プロジェクトを立ち上げるときには目的を明確化させ、その目的を達成するためのプロジェクト計画書を作成することが必要です。
プロジェクト全体の構想を文章化させ、書面の上に記すことでより明確にすることができるでしょう。
まずは実行しその結果を見て、今後どのように行うか考えればよいというる行動先行型の活動は好ましいとはいえません。
プロジェクト計画書を作成するためには、
・プロジェクトの背景と目的
・プロジェクトを実施するための前提条件
・プロジェクトの範囲と成果物の明確化
・プロジェクトのコンセプト
・プロジェクトで検討する項目
・プロジェクト実施のスケジュール
・プロジェクトの組織図
・プロジェクトにおける役割分担
・プロジェクトの予算と投資評価
・リスクマネジメントの項目
などを参考にしながらとりまとめましょう。
物流会社で実務として行う場合には、パワーポイントなどを使いプロジェクト計画書を作成し、関係者とともにその情報を共有しましょう。
さらに承認を受けた後で契約を結び、プロジェクトを立ち上げることになります。