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物流とロジスティクスの異なる点とは?ロジスティクス導入のメリット

2020.07.19
分類:経営

勘違いされやすい言葉に「物流」と「ロジスティクス」がありますが、この2つの言葉は同じ意味を持つと認識されていることもあります。

厳密には意味が異なるため、具体的にどのような違いがあるのか確認しておきましょう。

物流とロジスティクスの違い

物流は、物資を供給した方から求める方に移動する過程の活動です。商品を輸送・保管・荷役・包装・流通加工すること、そしてこれらに関係する情報の機能を総合的に管理する活動を指しています。

ロジスティクスとは物流のそれぞれの機能を高度化し、調達・生産・販売・回収などそれぞれの分野をひとまとめにし、需要と供給を適正化させることで顧客ニーズにこたえることです。

物流は活動であるのに対し、ロジスティクスは経営管理と考えれば、物流はロジスティクスの一部といえるでしょう。

 

ロジスティクスによる経営の効果

もしも物流がこれまで機能しなかったという場合でも、ロジスティクスを取り入れたことで利益を増やすことに成功した例もあります。ロジスティクスにより期待できる効果として挙げられることは何なのか把握し、取り入れるべきかしっかり判断していきましょう。

在庫の適正化

適当な数の在庫を保持することを継続可能となるため、在庫不足で悩まされることもなく、反対に過剰在庫による不良な資産を抱える心配もなくなります。

無駄な生産を回避

適正に在庫を管理できれば、必要最低限の生産数に抑えることが可能となるためコスト削減にもつながります。

仮に余剰在庫を抱えると、商品に対する材料費や生産費用、輸送や保管における物流コストまで発生します。そのため無駄な生産を回避し、余剰在庫が発生することを未然に防ぐことが可能となれば、結果として様々な物流コスト削減につながるといえるでしょう。

 

ロジスティクスを確立させるメリット

ロジスティクスが確立されていない企業の場合、在庫管理も営業部門が行っているというケースもあるようです。

しかし営業担当者が営業活動に専念することの妨げとなってしまうため、ロジスティクスを確立させロジスティクス部門に在庫管理を任せたほうが合理的です。

さらに専門的な部門で物流活動を総合的に管理すれば、正確性も担保されミスを防ぎ、データの信頼性も高くなります。

営業活動に役立てるデータとして活用も可能となるため、結果として業績アップにつなげることができるでしょう。