運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

高まる物流業界への需要に対応するために今求められることとは?

2020.08.19
分類:経営

物流業界では、個配分野で需要が伸びています。それはとても喜ばしい状況といえますが、その反面で人手不足による問題も発生しているといえるでしょう。

なぜ物流業界は人手不足なのか、その原因は少子高齢化による人口減少と労働環境がよくないため人材が流出しやすいからといえます。

個配の需要が増加しているため、人材不足により1人のドライバーが引き受ける業務の量や負担も大きくなり、よりその状況が顕著化している状況です。

次々と新設される物流施設

法改正や物流業界での労働環境改善などの動きもあり、労働環境は多少改善されたといえます。しかしまだ高まる需要に対応できるほど人手は足りておらず、今後もより多く人材を獲得できることが業界の抱える問題改善につながるといえます。

物流業界そのものは業績が好調なので、新しく物流施設を建設しようとする企業も少なくありません。ストックしておきたい商品や預かった荷物を一時的に保管する倉庫や管理センターなどへの需要も大きくなっているため、物流施設を新設しようとする動きは今後高まるとも考えられるでしょう。

特に個配の需要が増えれば、管理しなければならない荷物の量は一時的に増えます。そうなると保管するためのスペースが不足しがちとなるため、爆発的に増大した需要に対応するためにも新たな物流施設は必要な状況です。

また、近年ではインターネット上でオンラインショップを設ける企業や店舗も多くなっているため、多くの在庫を準備しておく必要があります。

そのためにも、在庫商品をストックしておくスペースを拡張させなければならない状態はますます大きくなると考えられます。

 

物流不動産開発の競争も激化

ますます拡大される需要に対応するため物流施設が次々と新設されていますが、それに伴って物流にまつわる不動産事業も活発化しています。物流不動産開発の競争は大手ディベロッパーなどの間でも激化している状況です。

物流施設はモノのインフラのメインとなる場所であり、需要は確実に高いため利益を獲得するためにも確実に抑えておきたい部分と考えられているのでしょう。

そして物流施設が増えれば、モノの流れはよりスムーズとなり、地域の活性化にも繋げることができます。

エリア開発や成長などを目指し、その一端を担う物流施設の新設へと力を入れる企業は今後増えることが予想されます。

 

物流業界で抱える問題を解決するために

これらの現状を踏まえながら、物流業界では抱えている問題をどのように解決すればよいのか検討していくことが必要です。

今抱えている問題は人材不足にどう対応するかですが、業務内容や労働環境などを改善させながら、就労希望者の需要にも合わせていくことが求められるといえるでしょう。