運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流における陸運ニーズは高まる一方!とくにトラック運送に対する需要は向上中

2019.09.11
分類:経営

モノの流れで経済活動を支える物流業界は、大きく分ければ輸送や配送などを行う運送業、そして保管などを行う倉庫業という2つがあります。

さらに運送業という1つのくくりでも、宅配便、運送、鉄道、空運、海運など複数の種類にわけることができます。

そして荷主から業務を委託されることとなる元請けをトップに、その下には下請け、孫請け、ひ孫請けといったピラミッド構造での請負契約が基本となるのが物流業界の大きな特徴です。

この中で、陸運という部分にピックアップし、その特徴を挙げて行きます。

トラックによる輸送のニーズが高い理由

陸運は、陸上や港湾などで主にトラックなどを使いモノを運ぶことがメインとして行われています。もちろん、鉄道なども陸運として用いられます。

小口から大口まで大手は全国に物流網を確保していますが、中堅以下になると特定のエリアや荷主から業務を請け負っている状態です。

陸運の中でもトラック運送に対するニーズが向上しているのは、インターネット通販の膨張です。

インターネットショッピングで物流量が増大

わざわざ店舗に足を運ばなくても、自宅でパソコンやスマホをみながらショッピングを楽しむことができる、その利便性の高さに多くの方が利用するようになりました。

妊娠中の女性の方や、重たいものを運ぶことができない高齢者の方なども、簡単に注文できて自宅に重量のある商品でも運んでもらえますし、一度に大量に注文しておくこともできます。

国内の物流の主役といえるトラックは、すべての輸送手段の中でも全体の9割以上を占めるともいわれています。

国土の狭い日本特有の事情が関係していますが、それに加えインターネット通販の需要拡大により、さらにトラック運送へのニーズが向上している状態です。

トラックなら直接現場まで運ぶことができる

また、鉄道を使った陸運や、船舶や航空機などでは、トラックを使うときのように現場まで直接運ぶことはできません。

仮に鉄道の駅や港、空港などから別途、陸送を利用しようとすれば輸送にかかる費用は割高になるでしょう。

それなら最初からトラックで輸送してもらったほうが効率的であり、費用も抑えることができると考えられるのは仕方のないことです。

 

高まるニーズにこたえることができるか

ニーズの高まりで不況知らずというのは嬉しいことですが、そのニーズにこたえることができるサービス体制を構築できるか、問題視される人員不足などの解消も今後さらに検討しなければならない状態といえるでしょう。