物流業界は今人手不足が深刻化していますが、特に知名度が低い中小規模の企業が優秀な人材を獲得することは至難の業ともいえます。
本来であればどの企業でも欲しいといわれるような人材なのに、これから伸びていくことが期待される中小企業に飛び込んでくる人材がいれば…と考えてしまうこともあるでしょう。
大企業ではなく、あえて知名度の低い評価の定まっていない企業へ飛び込むことができるのは、これからさらに成長していきたいと考える会社にとって最も欲しい資質といえます。
しかし実際には、多くの人材が大企業に集まってしまいがちなため、中小規模の物流企業では大企業の採用枠の外にいる能力の高い人材を見つけることが必要です。
その原石のような人材は、志望度と顕在能力から見つけださなければなりません。
大企業の目にとまることのなかった優秀な人材とは、たとえば年齢などが大企業の採用基準外の場合などが多いといえます。
物流大手の大企業は、どの企業でも欲しいと感じるような優秀な人材の志望度を高めていく方法で人材を見つけ採用しようとします。
この方法で中小企業が大企業と競争に勝というと思ってもまず難しいため、中小企業では自社への志望度が高い人材を選んでいます。
ただ中小企業のやり方では、明らかに能力が不足している人材を採用することにもなりかねないため、会社に変革をもたらしてくれる優秀な人材を獲得することは難しいといえます。
知名度の低い規模の小さな会社ほど、大企業が狙う人材に目が行ってしまいがちです。しかし大企業と争っても勝つことはむつかしいため、直接戦わなくてもよい戦略が正攻法といえます。
採用担当者は優秀な人材を採用しようと、大企業のように求職者に対して様々な条件を並べ立ててしまわないことです。
経営者の意向や現場の希望、人事への考え方など条件が次々に増えてしまうと、限られた範囲の中で相対的に優秀な人材を採用するしかなくなります。
その結果、必要な人数を確保できなくなることも十分に考えられますので、裾野広ければ山高しという考え方で人員を選ぶようにしましょう。
また、近年では物流企業などが考える採用手法は多様化していますが、たとえばインターネットで自社の情報を発信するといった方法もその1つです。広い範囲から必要な人材を探すことで、より優秀な人材が見つかりやすくなるでしょう。