運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流センターで行う保管による作業を効率化させるために必要なこととは?

2019.09.17
分類:経営
物流センターに商品が入荷されると、指定した棚にその商品を格納します。この流れを「保管」といいますが、一定期間、商品を貯えておくことで生産と消費における時間差を埋めることが可能となります。

物流センターでの保管は行う業務が多岐に渡る

たとえば倉庫に商品を一定期間置いておくことも保管かもしれませんが、貯蔵としての要素が強いといえます。

しかし、物流センターでの保管とは、貯蔵するだけでなく出荷するための準備に重点を置くこととなります。そのため、単に商品を貯えるのではなく必要とされる量を求められるタイミングで出荷することがより重要です。

指示書や伝票の内容に従い商品を集めるピッキングをしやすいように保管することも必要となりますし、品切れを発生させないための在庫管理も同時に行うことが求められます。

 

適正な状態での管理を可能とするロケーション管理を

これらを踏まえて考えた場合、商品は誰が見てもすぐ把握できるように並べることが重要となりますが、保管している商品の品質を劣化させるようなことがあってはなりません。

そこで、盗難などに遭うことのないよう安全に、そして湿度や温度による品質劣化など発生させない適正な状態で管理を行うロケーション管理も重要となるでしょう。

無駄なスペースを発生させない管理

保管機器にも種類があり、パレット、ラック、自動倉庫、コンテナなどいろいろです。作業の効率化を図る上でどの機器を選ぶべきか考えることが必要ですし、倉庫内に無駄なスペースが生まれることも削減することが必要です。

商品と棚番号を関連付ける

そこで、どこに何が置いているのかすぐに把握できるように、保管している商品と棚番号を関連付けることも検討しましょう。

なおロケーション管理には、事前に商品ごとに棚番号を決める固定ロケーションという方法と、あえて固定せず空いている場所やラックなどに保管するフリーロケーションがあります。

固定ロケーションであればすぐに商品が探しやすいですし、在庫がなくなっていればすぐ把握することができます。ただ、商品ごとに棚を準備しなければならなくなるため無駄なスペースが生まれる可能性もあります。

対するフリーロケーションの場合、先入れ先出しが可能となる点や、フレキシブルな対応が可能となることはメリットではあるものの、場所が決まっていないことで複数の保管場所が発生することとなる点がデメリットといえます。

効率的に作業を進めるためにはどちらがよいのか、取り扱う商品によって違いがありますので適切に判断するようにしましょう。