倉庫とは、一般的に貨物を保管するための施設のことを指しています。ただ、貨物を保管する場合でも、使用目的などによって必要とされる倉庫の形は変わってきます。
物流において、貨物を保管する倉庫には、どのような機能の物があるのかご説明します。
経済活動に欠かすことのできない物流。その物流の中心的な存在となるのは、いろいろな機能を持っている物流センターとも言いかえることができます。その機能のうちの1つが商品や貨物を保管することです。
物流センターに運ばれた貨物は、必要に応じて出荷準備を開始できるように配慮した形で貯蔵・保管されます。
ただ、倉庫にもいろいろ種類があり、たとえばメーカーが利用する倉庫もあれば、商社・販社が使用する倉庫など、誰が使用するかによって使われる倉庫の形も変わります。
製品や製造の工程など、生産計画に基づき一定期間に保管するための倉庫が原料用倉庫です。
工場内に設置されている場合もあれば、工場の外に構外倉庫として設けられている場合もあります。
一定量生産して貯蔵しておくものや備蓄するものなどにより、どこに保管するのか位置が決まってきます。
紙袋やドラム、フレコンバックなど、内容物の原材料の性質などによって何で梱包されるのか異なります。主には低床式の倉庫が多いようです。
製品用倉庫とは、その名称どおり工場で生産した製品を一時的に保管するためのものです。
どこに納品するか決まるまで保管する形となりますが、保管しておく期間が長期に渡る場合には、営業倉庫など工場外に横持して保管することもあるようです。
商売で倉庫を利用するケースとは、販売先や販売する数量・価格などが決まるまでの間など、引き渡し条件が決定するまで保管する場合もあれば、戦略在庫として使われることもあります。
要望によって貨物を組み合わせしたり、ときには詰め合わせたりなどの流通加工を注文した状態で納品指示を受けるということもあるようです。
輸出することを目的に倉庫に保管する場合もあります。船に積むことが決まるまでの期間だけ保管するものもあれば、一括で受注した後、分けて船積みする場合もあるようです。
分けて船積みする場合は最終段階まで在庫するものと、船積み予定に合わせながら仕入れるものがあるので、コストを圧縮させるためにも保管期間はできる限り短くすることが求められます。