運送会社が仕事を獲得しようと荷主に営業活動をした場合、特に戦略も持たず相談しても運賃を安くしてくれるのか交渉されてしまうでしょう。
適性な運賃設定が必要といわれても、実際には荷主の立場のほうが強く値段交渉なども不利なことが少なくありませんが、有利に営業を進めていくのならドライバーの品質を高めていくことが必要です。
運送会社で働くドライバーの品質を高めるといっても、何をすればよいかわからない経営者も少なくないはずです。
ドライバーの品質を考えていくには、主に次のポイントを確認していきましょう。
どのようなドライバーを荷主が求めているのか、反対に出入りを禁止したくなるドライバーを荷主目線で考えてみましょう。
挨拶などがしっかりでき、言葉遣いが丁寧でハキハキとした話し方のドライバーであれば親しみが持てるでしょう。
荷扱いも丁寧で商品事故もなく、構内ルールをしっかりと守るドライバーであれば安心して荷物を預けることができるはずです。
反対に挨拶もせずボソボソとした話し方で、荷扱いも乱暴で構内ルールも無視するようなドライバーは出入り禁止にしたくなるものでしょう。
荷主に必要とされるドライバーこそ、品質が高いと判断できます。
配車係の視点でどのようなドライバーなら助かるのか、反対にどんなドライバーだと困るのか考えてみましょう。
配車係の指示に協力的で、土地勘があり地理にも詳しく、車両点検も適切に行っているドライバーなら安心して仕事を任せることができます。
しかし自己中心的で配車に協力せず、土地勘もなく車両点検もしっかり行っておらず、さらに無断欠勤するようなドライバーや決められたコース以外も高速道路を利用するようなドライバーには指示を出したくないものでしょう。
配車係を困らせないドライバーこそが、品質の高いドライバーだといえます。
では役所からみたときにドライバーの品質が高いと感じてもらえるのは、どのようなドライバーが多いときでしょう。
国土交通省や厚生労働省の役人の視点で考えたとき、点呼をしっかり受け休憩もしっかりと取り、健康管理も行っているドライバーなら安心できます。
しかし点呼を受けずに勝手に出庫してしまい、連続運転時間も無視し健康管理もずさんなドライバーが多いと、問題があると考えるのが自然です。
ドライバーの品質を判断するときには、様々な視点でドライバーがどのように見られているか考えてみることをおすすめします。