「軽自動車検査協会」とは、正式名称を「一般社団法人全国軽自動車協会連合会」といいます。
軽自動車を製造・販売する企業・団体による業界団体であり、主な業務は以下のとおりです。
・新車の新規登録
・車検の検査事務
・自賠責保険に関わる確認業務
軽自動車を安全・安心して走行させるための業務を実施している団体といえますが、同じように名義変更などの手続を行っている陸運局と何が異なるのでしょう。
そこで、軽自動車検査協会について、陸運局との違いや名義変更手続の流れを紹介していきます。
軽自動車検査協会と陸運局は、どちらも名義変更の手続などにおいて足を運ぶ場所です。
2か所の大きな違いは、対応できる車種にあります。
まず軽自動車検査協会では、軽自動車の車検証の名義変更や住所変更を行うことができるのに対し、普通車には対応していません。
反対に陸運局では、自動車関連の検査や変更事務作業を行う行政機関であるものの、軽自動車の手続には対応していないため、車種によって訪れる場所が分かれます。
車の名義変更は、車を使用する住所を管轄している軽自動車検査協会または運輸支局で、必要書類を提出して手続します。
手続する際の流れは以下のとおりです。
①必要書類を準備しておく
②新所有者の管轄地域の軽自動車検査協会または陸運局の窓口で手数料納付書と申請書を入手する
③手数料分の印紙を購入する
④申請書を作成・提出する
⑤新しい車検証を交付してもらう
⑥自動車税・自動車取得税の申告する
⑦管轄地域が変わる場合は、交付窓口に旧ナンバープレートと新たな車検証を提出する
⑧管轄地域が変わる場合は、新たなナンバープレート受取・封印する
⑨手続完了
上記の書類の中には、発行されるまで数日かかるものもあるため、事前に準備しておきましょう。
なお、名義変更は車の受け渡し日から15日以内に行う必要があります。
主に平日の日中に手続をすることが必要となりますが、難しい場合にはワンストップサービスである「OSS申請」を利用するとよいでしょう。
OSS申請は、インターネット上で名義変更などに関する書類作成・手数料支払い・納税など煩雑な手続を行えるサービスで、一部地域を除く都道府県で対応しています。
もしくは自動車販売店や行政書士などに相談し、手続代行を依頼するとよいでしょう。