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運送業のドライバーは転職歴が多い?早期で退職してしまうことを防ぐ方法

2021.11.09
分類:経営

運送業界は人手不足が深刻化している業界の1つといえますが、特にドライバーは離職率が高いことが問題となっています。

既存のドライバーの高齢化も進んでいるのに、若い人材は確保できない状態なので、一人でも多くのドライバーを採用したいと考える経営者も少なくありません。

しかし運送業でドライバーとして雇用される方は、転職歴が多いこともあるため、なぜ前職を辞めたのか、採用後に長く働いてもらうためにも確認しておきましょう。

ドライバーは3年以内に4割近くがいなくなる?

運送業界に入職したドライバーのうち、4割近い人材は入社から3年以内に退職しているというデータもあるほどで、離職率が高いことが業界の悩みです。

ドライバーとして働くことに不満はなくても、賃金や労働時間、休日など雇用条件が見合わないと感じると、もっとよい条件の他社に移るため転職歴も多くなることでしょう。

確かに運送会社によってドライバーの給料や賞与など待遇は異なります。しかし労働時間や休日などは、一部大企業を除いては12時間拘束が基本となっている会社が多いので、それほど大きな差はないはずです。

そのためドライバーの早期退職を防ぐためには、賃金だけ改善させればよいわけではなく、将来性を感じてもらいやすいようにキャリアアップ制度など導入することが求められます。

特に若い世代はキャリアアップを重視する傾向が高いため、社員満足度を高めることができる制度や設備を整えることが必要です。

採用のときにも業務説明を徹底して行い、実際に入職したら想像と違っていたということのないように、不安を払拭するよう努めることも必要となります。

 

限られた人材を失わないために

転職で運送会社に応募してくる人は、ドライバーという仕事は続けたいけれど、待遇などに不満を抱えていることが多いといえます。

しかし、いくら給与面が安定していた場合でも、ずっと同じポジションでキャリアアップが見込めないのなら、やはり不満を抱え退職してしまう可能性が高くなります。

就職と離職を繰り返せば転職歴が増え、ドライバーにとっては次の転職先への就職が不利になると考えられますが、それでも辞めてしまうのは転職歴が多くても雇用したい運送会社が多いからです。

限られた人材を失わないように、早期退職を防ぐためにも給与や労働条件だけではなく、キャリア育成システムなど社員満足度を高めることができる仕組みを積極的に導入していきましょう。