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物流企業の収益は物流営業に腕にかかっている?その仕事内容とは

2019.11.13
分類:経営

近年、インターネット通販などECサイトによる商品販売を行いつつ、自社内で商品を保管することができないことから、物流会社に委託して物流センターに商品を納入し、それぞれの消費者に配送されるという仕組みが多く利用されています。

商品の出荷から納品までを一括して物流会社に委託する企業に対し、自社の物流施設の魅力を紹介するのが物流営業の役割です。

荷主とエンドユーザーが満足するサービス提供のアピールを

物流という業界は、ただ単に商品を集荷し配送すればよいだけではありません。依頼する荷主の要望を第一に考え、最終的に配送する先となるエンドユーザーが満足してもらえるサービスを提供しなければならないのです。

物流営業では、荷主とエンドユーザーの間に立ち、どのように荷主の要望にこたえた上で配送するのか、そしてエンドユーザーの満足度を向上させることができるのか考えた上で、荷主に自社の魅力をアピールすることが必要になります。

 

物流営業は決して簡単ではない

荷主の要望とは、主にコストを下げること、エンドユーザーから高い満足度を得ること、さらにエンドユーザーにリピーターとなってもらうことです。

エンドユーザーが重視することは、商品が手元に届くまで迅速であること、梱包がしっかり丁寧に行われており、破損などなく品質に問題がないということです。

そこで物流営業では、荷主とエンドユーザーのどちらにも質の高いサービスを提供できることを提案していくことになります。コストをできるだけ下げた上で、満足度を引き上げることが重要になるので、決して容易ではありません。

 

物流営業業務は企業にとってかなり重要

物流企業の利益全体を押し上げるためにも、物流営業の担う役割はかなり重要であるといえます。

荷主など顧客からできるだけ多く仕事を請け負い、業務にかかるコストはできるだけかからないようにすることで、収益を多く生み出すことができるようになります。そして顧客満足度が上がれば、仕事は増え、さらなる顧客獲得へと繋がるでしょう。

これらの流れを成功させるのは、物流営業の能力が大きく関係することになるはずです。

 

物流営業の能力を向上させるなら

物流企業で物流営業を担当する人材にスキルや能力を向上させてほしいと考える場合には、

物流技術管理士などの資格取得を勧めてみるとよいでしょう。

この物流技術管理士は、日本ロジスティクスシステム協会が認定する公的資格であり、物流管理者や物流技術者として必要とされる物流全領域に渡る専門的な知識や、マネジメント技術などをロジスティクスのコンセプトに基づいて学ぶことができます。

日本ロジスティクスシステム協会はロジスティクスに関する調査や研究、人材育成、指導などを行う団体ですが、研修を修了した後の試験に合格すれば協会から物流技術管理士として認定してもらうことができます。

物流営業の担当者のスキルアップに繋がるだけでなく、資格を保有しているという自信に繋げることができますので、もし能力を向上させたいのなら取得を勧めてみることも方法として検討してみましょう。