軽貨物運送で会社を設立するときには、法人名義の銀行口座を開設することが必要となります。
法人口座開設においては申し込みにおいて、身分証明書など必要書類を準備することも必要です。
そこで、軽貨物運送で会社設立する際、法人口座開設で必要となる身分証明書など必要書類について解説していきます。
法人口座とは、会社など法人格の団体が開設する銀行口座で、法人が名義人となります。
主に法人が事業活動で必要な資金を管理することを目的に開設される口座ですが、入金・出金・振込・カード発行などのサービス提供や、会計処理や税務申告に必要になる情報把握などでも使用されます。
効率的に事業を運営する上でとても大切な役割を担う口座といえますが、個人と会社の資金や財務を分離できるなど、ビジネスリスク軽減にもつながります。
軽貨物運送業が法人口座を開設する際には、次の手順を踏むことになります。
①窓口で口座開設申込書を入手またはインターネットでの申し込み
②必要書類を揃える
③申込書への記入・提出
④銀行による審査
⑤口座の開設
なお、銀行窓口やオンラインで口座開設手続を行い、申込書を提出するときには以下の必要書類もあわせて提出することが必要となります。
・法人設立登記簿謄本
・代表者の身分証明書(代表者の住民票・運転免許証・パスポートなど)
・印鑑証明書(代表者の印鑑に関する情報含む)
・事業者番号(法人番号)の登録内容の証明書
ただし必要書類や手続の流れについては、どの銀行で法人口座を開設するかによって異なる場合があるため、事前に金融機関に確認しておくことが必要です。
また、法人口座を開設する際には銀行で実施される審査に通ることが必要となるため、次の場合には口座開設に至らない可能性があります。
・提出した書類と登記簿の所在地が一致していない場合など
・事業内容が不明瞭で口座の不正利用リスクが懸念される場合
・資本金が少額過ぎる場合で実態のないペーパーカンパニーが疑われる場合
・法人の実態が不明瞭で会社の営業実績がなく、振り込め詐欺など不正利用に使用されることが警戒される場合
さらに書類不備あんどがあれば審査に通りにくくなると考えられるため、事業概要に関して説明できるように準備しておくことや、法人口座を開設している銀行と取引のある会社の経営者に紹介してもらうなど、審査に通りやすくなる対応をしておくと安心です。