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物流業界の給料の平均は?人材獲得のイメージアップに繋がる?

2019.11.16
分類:経営

国税庁の平成29年度「民間給与実態統計調査結果」で日本の平均年収を確認すると、物流管理は約413万円となっています。この金額は日本の平均年収と比べると低めであり、月に換算すると約34万円です。

ただ、一般的な正社員は約300万円台の方が最も多く、給料の幅でみればかなり広範囲に分布されることとなり、どの企業で働くのか、スキルや経験などにより差が生じているといえるでしょう。

結局は経験やスキルが関係する?

どの業界でも経験やスキル、勤続年数や年齢などにより年収に差が発生することはありますが、物流業界の場合、輸送する対象や職種などにより違いが出ることもあるようです。

物流業界では倉庫内で働く方もいれば、事務を担当する方、ドライバーなど、業務内容も多岐に渡ります。ただ、いずれの業務もある程度の年齢に達し、経験やキャリアを積み上げることで、物流の管理業務やマネジメントに携わることも多くなり、収入も増えていく傾向がみられます。

物流業界は同じ会社で長く働き続ければ少しずつ収入が上がるといった年功序列の企業も多く存在しますが、役職に就かなければ一定の範囲で給料が上がりにくくなることもあるようです。

 

事業内容によっても給料は異なる

物流業界は会社によって事業内容が異なるのも特徴です。企業同士がモノの取引を取り扱う物流会社もあれば、個人向け配送をメインとしている物流会社もあります。

給料の水準でみれば、企業間取引を行う物流会社のほうが高めであり、さらに空輸や海運などを中心に事業展開していると収入は高くなっていくようです。

 

物流業界のイメージを上げて人材獲得に繋げてみては?

物流会社は一般的に長く同じ企業で働き続ければ収入が上がると捉えられていることが多く、さらに役職などに就き物流管理業務やマネジメントなどを行うようになれば収入が向上すると考えられているようです。

物流業界は人材不足であり、どのようなイメージを抱かれているのかを捉えておき、メリットとなる部分をアピールするようにするとよいでしょう。

将来的に長く働き続ければ、初任給は20万円程度が平均でも、いずれは年収アップが見込めると感じてもらえば、人材も集まりやすくなるでしょうし雇用後の定着率向上にも繋がるはずです。

実際、物流業務で経験を積み上げ、資格取得やスキルアップで年収アップを成功させている方も多くいるので、そのような例を挙げながら物流・運送業界のイメージアップに繋げてみてはいかがでしょう。