運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流業界で活躍する自動車は近い将来自動運転が実現化?

2020.02.04
分類:経営

現在、物流業界の人手不足をどのように解消すればよいのか、その解決方法は様々な形で検討されていますが、トラックなど自動車を自動運転することで運送を効率化させるといったこともその1つです。

この自動運転技術に期待が高まっているその背景には、物流業界だけでなく社会全体の労働者不足が深刻化していることが大きく関わっています。

なぜ自動車運転の職業に人が集まらないのか

求人を出しても人が集まらないという業種は複数ありますが、物流業界もその1つとして挙げられます。自動車運転の職業の求人は極端に多いのに、求職者が少なく人が集まりません。募集は多くあっても運転業務に就きたいという方が少なく、その傾向は年々高まっている状況なのです。

人手不足が深刻化しているだけでなく、納品条件や時間の指定など納品先からの要望も厳しくなり、少量物品の取り扱い個数が増加していることで運送業の負担は拡大している状況です。

そして運送事業参入の規制が緩和されたことにより、運送事業を営む業者が増え一社が請け負う仕事量は減少し、低利益化を招いていることも事実です。

それに加え、物流業界全体のマイナスイメージは払拭されることなく、休日や休暇、労働時間が厳しいという印象を抱く方も少なくありません。

これらの要因が複合的に影響していることで、物流業界の人手不足はますます深刻化しています。

 

国土交通省でもすでにロードマップを作成済み

物流業界でももっとも深刻となっている運送業のドライバー不足を解消できる方法として、国や企業が協力しながら自動車を自動運転にするといった取り組みと開発が進んでいます。

実際、国土交通省も実現に向けたロードマップを作成していしており、段階的に実証しながら実現させる方向のようです。

全部で5段階に分けられ、完全自動運転で高速道路を走行することを実現するという5段階レベルの実現は2025年を目指しており、2020年にも自動運転に関する法整備がされるような形となっています。

 

トラックなど自動車の自動運転はもうすぐそこまできている!

自動運転による物流など、一昔前までは夢物語のように思われたかもしれませんが、実現する日はもうすぐそこまできているともいえます。

2020年には地域を限定して無人自動運転サービスが開始されることを目標とされているので、すぐに始まるかもしれないという状況です。

トラックなど自動車が自動運転になれば、ドライバーの労働環境も改善され、人手不足問題も解消されることに繋がります。現在も自動運転技術の開発は加速している状況であり、今後ますますその技術がどこまで進化するのか期待されるところといえるでしょう。