運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流・運送業界の花形といえる長距離トラックのドライバーの仕事

2020.02.24
分類:総務

遠方にたくさんお荷物を運ぶ際に欠かすことができない存在が長距離トラックであり、そのドライバーとして働く方のニーズも高まっています。

しかし現在、運送・物流業界では、大手宅配企業でも深刻な人手不足が続く状態となっており、人材をどのように獲得すればよいのか頭を抱える企業も少なくありません。

長距離のトラックドライバーといえば、大型トラックで颯爽と走る花形をイメージする方も多く、働けば働くほど稼げると想像する方もいるようです。

しかし現在では以前ほどそのイメージどおりとはいえない状況であり、そのイメージ低下が人手不足につながっている状況ともいえます。

長距離を走るトラックのドライバーの仕事内容とその特徴

片道300キロ以上先の目的地まで大型トラックで荷物を運ぶことが主な仕事となるのが長距離トラックのドライバーです。運ぶ以外にもトラックへの荷物の搬入や、目的地到着後の荷卸しなども行うことがあります。

大型自動車運転免許や中型自動車運転免許を所持していることが前提となり、長距離を移動することとなるため勤務時間の多くは車中で過ごすことになるのが長距離のトラックのドライバーの特徴です。

運ぶ荷物により特定の資格や経験などが必要になることも多いため、誰でも可能というわけではないことも特徴といえるでしょう。

 

どのような人に向いている?

人と接する機会があまりなく、もくもくとマイペースに仕事をしたいという方に向いている仕事でもありますが、長距離の移動で疲れなどが溜まりやすく身体的な負担は避けられません。

 

法律で定められた拘束時間や休息時間に注意を

長距離トラックのドライバーの勤務時間は雇用形態によって異なります。ただ、厚生労働省の定めによる基準によると、拘束時間は113時間まで、上限16時間までとされています。

さらに15時間以上の運送を行うことができるのは1週間に2度までという規定もありますので、これらの規定を守るようにしましょう。

また、勤務を終了し、次の勤務を開始するまでの休息期間にも注意が必要です。トラックドライバーの場合、1日に連続8時間以上の休息期間を与えなければならないという規定がありますし、休息期間に24時間を足した時間を休日として与えるという定めもあるので、原則として、30時間以上の休日を取得させることが必要となります。

目的地や勤務時間が不規則となれば、事前に決めた通りの休日を取得しにくくなる可能性もありますが、規定にそった休息期間や休日を与えることが必要と認識しておくようにしてください。