運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流・運送業界の「ロジスティックス」とは

2022.09.24
分類:総務

物流・運送業界で専門用語として使われる「ロジスティクス」とは、物流における運送・保管・包装・流通加工・荷役などいろいろな機能を高度化し需要と供給を適正化することを意味します。

業務や商品の価値を高め、調達・生産・販売・回収など様々な分野を統合していきます。

単にモノを倉庫で保管し届けるだけでなく、顧客のニーズに合わせてモノの流れを効率化させ計画・実行・管理することといえます。

商品の仕入れから出荷するまでのサプライチェーンのプロセスであり、環境保全や安全対策といった課題への戦略的な経営管理としての意味も含まれているといえるでしょう。

物流の仕事とは

物流とは、商品を運ぶプロセス全般のことですが、物流企画や物流管理を意味するロジスティックスとは、これらの工程を管理する方法の検討と運用するための包括的な概念のことです。

在庫を適正化し、生産する上での無駄を省くことで、物流コストを削減したり営業支援したり、物流の付加価値を最大化させていくことともいえます。

改善と効果の検証を繰り返し行い、どうすれば業務を効率化させコストも削減できるか、人員配置や作業の進め方など様々な方策を打ち出していくこととなります。

計画を実行に移し、効果を確認しながら見直しを行うなど、そのプロセスは終わりがありません。

また、物流は365日止まることはないため、その中で不測の事態が起きることもあります。

たとえば天候の変化や交通状況、需要の急増や輸送中のトラブルなど、様々な不測の事態にも臨機応変に対処することが求められます。

 

ロジスティクスに求められる能力と適性

ロジスティクスへの転職希望者がいた場合、次の能力や適性を持った人材の採用が好ましいといえます。

・物流に関する知識

・交渉力や提案力

・売れる商品を把握するマーケティングスキル

従来のように、企業が自社で独自の物流ネットワークを構築するのではなく、外部の事業者へ物流業務を包括委託する傾向が高まっています。

そのため配送業者や倉庫業者の需要が高まり、物流事業の領域も大幅に拡大傾向したといえるでしょう。

輸送手段や倉庫を持たない業者も増え、これらの業務は外部委託することも多くなっているため、ロジスティクスを主体とした事業推進が一般化しています。

物流が社会的にどのような役割を担うのか、市場が拡大していることを把握した上で、上記のような能力を身につけている方や身につけようとしている方を採用することが望ましいといえます。