世界中の様々な物資を運ぶ貿易の仕事は、国内だけでなく海外との取引も必要となるため、英語のスキルが必要になると考えられます。
貿易関連の企業の多くは、TOEICスコアや英語技能を応募資格としているようですが、実務で英語を使用することが多いからといえます。
特にTOEICは、貿易関連の仕事以外でも採用試験や昇進・昇格試験で取り入れられている語学試験なので、できるだけスコアをあげておきたいといえるでしょう。
そこで、運送や物流、貿易関連で取得しておきたい英語の資格や能力について解説していきます。
貿易に関わる仕事は、たとえば港や空港で荷卸しを行ったり輸送手配を指示したりなど、物流現場と直接関わる業務があります。
そして取り扱う船積書類は、すべて英語で表記されているため海外の取引先と英語でコミュニケーションを取ることが必要です。
貿易の仕事のうち、次のような職種では英語の能力を求められると考えられます。
・商社(海外営業・海外営業事務・貿易事務・通訳士
・メーカー(営業・貿易事務・資材調達)
・フォワーダー(営業・貿易事務・通関士)
・海運会社(航海士・機関士・通信士・営業・管理事務)
貿易に関連する仕事に就くのなら英語力と貿易の専門知識が必要となりますが、TOEIC以外にも次の資格を取得する方が多いといえます。
・貿易実務検定
・通関士試験
・IBAT
英語の能力だけでなく、貿易に関する知識や技術が問われる資格のため、取得しておくことをおススメします。
業種や職種によりTOEICでどのくらいのスコアが必要になるか異なりますが、その理由として海外の取引先と直接交渉や商談するか、単に貨物の荷卸しを行うかでは必要になる英語能力が変わってくることが挙げられます。
海運の場合、自社所有の船を利用して貨物を国内外に輸送しますが、輸送スケジュールの調整や運賃の見積もり、荷物の積み下ろしに入金作業など、輸送に直接関わる業務が多いといえます。
港湾で現場以外を担当する場合、船積書類やメールによるコレポン業務などを担当するため、フォワーダーと同じレベルのライティングやリーディング能力が必要です。
日々多くの荷物を輸送する手続が発生するため、速読スキルも含めTOEICスコア500~600点以上は求められるでしょう。
それほど難易度は高くないと感じられるでしょうが、それ以上を目指すとより安心です。