バス・タクシーのドライバーなどは、常に帽子を着用しています。
普段意識することはなくても、なぜ帽子を着用しているのか気になったことはないでしょうか。
そこで、運送業のドライバーは帽子着用が義務付けられているのか、着用している理由について解説していきます。
バスやタクシーのドライバーは、道路運送法で制服を着用することが義務付けられています。
制服着用が義務化されている理由として、運転手本人の意識付けと、乗客から認識されることを重要としていることが挙げられます。
ます、バスやタクシーのドライバーは顧客の生命を預かる重要な仕事であるため、業務の意味を運転士本人が常に自覚できるように制服着用が必要と考えられます。
さらに顧客から見たときに誰が運転士なのか明確に認識できなければ、災害や事故などが起きたときに誰に指示や誘導に従えばよいかわからなくなります。
バスやタクシーのドライバーに制服の着用は義務付けられていますが、帽子はどうでしょう。
制帽も制服の一部と考えれば、猛暑の時期などは制帽なしの乗務を認めても、通常は着用したほうが良いと考えられます。
制服着用を義務化している道路運送法は、昭和29年にできた古い法律です。
鉄道の法律にも制服着用すべしとあり、道路や線路の状況も今ほど良好な環境ではなく、事故や災害も多かったと考えられます。
そのためバスや鉄道の運転士は、車内や列車内の責任者という立場で、避難指示や誘導しなければならないことも少なくなかったといえるでしょう。
ただ、現在ではバスや鉄道などの事故も昔ほど多いわけではないため、先に述べたとおり猛暑の時期などは制帽の着用なしでも乗務可能としているバス会社も多くあります。
制服や制帽は着用が必要であるのに対し、手袋について義務化など決まりはないようです。
長時間運転を続けると汗でハンドルが滑りやすくなるリスクを考えると、手袋をした方が安心です。
スイッチなどについても、滑り止めの付いた手袋をしていたほうが操作しやすいケースもあり、手の甲が日に焼けることを防ぐこともできます。
白い手袋をしているバスやタクシーのドライバーは凛々しく見えるため、見た目を重視する上でも着用したほうが良いとも考えれるでしょう。