ネット通販などのEC取引で物流ニーズが増し、小口荷物が増えています。貨物総輸送量は減少傾向にあっても、小口荷物は今後も増加すると予測されていますが、荷主・消費者ファーストとするサービスによってドライバーへの負担は増加している状況です。
ドライバーの労働環境が改善されることが望ましいですが、これほど多忙な状況において、大手の陸運業界の年収はどのくらいなのでしょう。
日本の物流を支えているのは陸運業界といえますが、その中で大手の活躍に注目している物流・運送関係の経営者は少なくありません。実際どのくらいの平均年収で、社員は何年くらい働いているのか、平均年齢などもあわせてご紹介します。
陸運業界の大手ヤマトホールディングスの平均年収を見ると、2020年は956.3万円となっています。陸運業界では1位であり、クロネコのキャラクターで知名度も高く、地域の顧客と直接コミュニケーションを取りながら今の地位を築いたといえるでしょう。
平均勤続年数は12.4年と比較的短めですが、業界大手の企業である安心感が強みといえます。
神奈川県横浜市に本社がある相鉄ホールディングスの平均年収は900.9万円で前期よりも上昇傾向にあります。陸運業界では2位であり、平均年齢は 50.8歳、平均勤続年数は24.2年と眺めです。
阪急電鉄・阪神電気鉄道・阪急阪神不動産・阪急交通社・阪急阪神エクスプレス・阪急阪神ホテルズおよびこれら6社の子会社を統括する阪急阪神ホールディングス。2020年の平均年収は877.2万円であり、陸運業界では3位です。
本社の従業員数は168人と少なめですが、勤続年数は18.2年と安定しています。
大阪府大阪市に本社がある京阪ホールディングスは、平均年収816.5万円で陸運業界では4位です。
運輸業や不動産業、流通業など幅広い事業を行い、レジャー・サービス業として遊覧船「ミシガン」や京都タワーなども運営していることが特徴です。
平均勤続年数は19.7年でこちらも比較的長めなのは、社員同士がプライベートで付き合うことが多いなど働きやすさが魅力の企業だからといえます。
西武鉄道やプリンスホテルや埼玉西武ライオンズなどを傘下に持つ西武ホールディングスですが、陸運業界での順位は5位で、平均年収は814.1万円です。
平均年齢: 39.3歳、平均勤続年数は14.2年と短めですが、平均年齢は39.3歳と若いことが特徴です。