厚労省が提供している「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」では、
個人の方向けには、トラック運転者の仕事を知るための情報として、
・統計からみるトラック運転者の仕事
・動画・写真でみるトラック運転者の仕事
・トラック運転者の「生の声」
などを紹介しています。
また、近年問題となっている再配達を減らすことや宅配便サービス内容の見直しへの理解・協力を求めることなど、トラック運転者の労働時間削減に向けて一般の消費者ができることなども掲載されています。
その厚労省の「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」ですが、令和元年12月19日に新しく2つのコンテンツを追加しています。
新たに追加されているのは、荷主企業・トラック運送事業者向けが注目したい自己診断ツール「簡単自己診断」、そして一般の方に向けた周知用動画「トラック運転者の『いま』とあなたにできること」です。
「簡単自己診断」でわかることは、トラック運転者の長時間労働を招いている可能性はないかということです。貨物運送の現状に関して運転時間や荷扱い時間・付帯作業時間、待ち時間など項目ごとに回答していけば、ドライバーの労働時間削減に向けて今何に取り組むべきか抽出することができます。
一般の方に向けた「動画でみるトラック運転者の仕事」では、ドライバーが運転業務以外にどのような仕事をしているのかを主軸に、今ドライバーたちがどのような現状に置かれているのか、改善していくべきことなどへの取り組みを紹介しています。
他にも荷主や運送事業者に向けた様々な情報を提供しており、取引環境や労働環境を改善するためのハンドブックやガイドラインも閲覧できるようになっています。
いずれも知っておきたい情報ばかりですので、手元にない場合などはしっかり内容を把握しておけるように目を通しておきましょう。
他にも荷主と運送事業者のためのトラック運転者の労働時間短縮に向けたセミナーなど、令和元年度に開催されたセミナープログラムの動画も閲覧できるようになっています。
新型コロナウイルスの影響により、今後同様のセミナーがいつ開催されるかは未定ですが、ドライバーの長時間労働などは運送事業者にとって深刻な問題となっていることへの取り組みに役立てることができます。
荷主と運送事業者が互いに歩み寄りながら、協力しあってできることを考えていく材料にしてみてはいかがでしょう。
【参考:厚労省「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」】
https://driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp/