運送業で運行管理者が行う業務はいろいろありますが、いずれも現場での責任が大きい仕事ばかりです。
単にトラックの点検など以外にも、安全衛生など様々な管理を担当します。
そこで、運送業の運行管理者が行うべき安全衛生など管理の種類とその内容について説明していきます。
運送業の運行管理者が行うべき管理として挙げられるのが、所有するトラックなど車両の管理です。
問題のあるトラックを使って荷物を運んでいれば、いつ大きな事故が起きても不思議ではないといえます。
ドライバーや事故被害者がケガをしたり命を落としたりするのはもちろんのこと、取引先にも迷惑がかかります。
事故が起きないように運行管理者は常にトラックの状態を気にして把握することが必要です。
さらにトラック台数なども変わりないか確認しましょう。
車両の管理や点検は運行管理者以外の担当者に委ねることが多いかもしれませんが、実際に点検が正しく行われているか、その結果については運行管理者が報告を受け確認することが必要です。
運送業の運行管理者が行うべき管理として挙げられるのが、ドライバーの運送スケジュール管理です。
4時間以上の連続走行は法律で禁止されているため、ドライバーの休憩時間を考慮したスケジュールを立てるようにしてください。
また、車両に異変を感じるドライバーがいた場合にも、運行スケジュールに支障をきたさない調整などが必要です。
運送業の運行管理者が行うべき管理として挙げられるのが、配送ルートの管理です。
どの配送ルートを選ぶかによって業務効率化に差があらわれます。
非効率的なルートで荷物を運べば、納期に間に合わなくなるだけでなく、ドライバーの長時間労働などにもつながり健康面に問題が生じます。
燃料費など余計なコストもかかるため、配送先を確認した上でスムーズに運送できるルートを探すようにしましょう。
たとえば道路工事や渋滞の多いエリア、天候などで最適なルートは変わります。
最新の道路情報や周辺エリアの環境なども注意しておくことが必要です。
運送業の運行管理者が行うべき管理として挙げられるのが、安全衛生管理です。
交通事故を防ぐためにも運行管理者が中心となり、普段からドライバーの安全意識を高める教育や講習、トレーニングを実施することが大切といえます。
具体的なシチュエーションなどを例に挙げて、どのような場面でどんな判断や対処が望ましいか伝えるようにしましょう。
運送業の運行管理者が行うべき管理として挙げられるのが、労務管理です。
点呼記録簿にドライバーの出勤・退勤時間が記録されますが、運行管理者は記録簿を確認しドライバーの労働した時間や残業時間など把握していきます。