物流企業や運送業者などの従業員は週休二日制になっているといっても、完全週休二日制なのか単なる週休二日制なのかにより、休日の取り方は大きく違いが出ます。
就職希望者にとって、給与と並び労働条件の中で重視されがちなのが休日をどのくらい取れるかですが、完全週休二日制なのか週休二日制なのかを混同しないようにしましょう。
そこで、求人募集を出すときのために理解しておきたい、完全週休二日制と週休二日制の違いについて解説します。
完全週休二日制の場合、1年を通じて毎週二日休むことが可能という勤務形態になります。
休みが一日だけという週はなく、必ず一週間のうちに二日休みを取ることができます。
毎週二日という休みを安定して確保できるため、ワークライフバランスの観点から見てまさに理想的な働き方ができるでしょう。
ただ、土日が休みになるという意味ではなく、土日祝日休みという明記をしなければ、平日を休日にしてもらうことも可能です。
そもそも労働基準法では週1回休日を与えればよいとされているため、曜日の指定までされていません。
従業員同士でシフトを組む形になっているのなら、曜日を指定しないほうがよいといえます。
週休二日制は二日休みになる週が月1回以上あるという勤務形態です。
最低1回でよいため、二日休日にできる週は1回だけとなり、残り3週は1日だけ休日というケースもあります。
さらに曜日の指定がなければ、休日を土日以外にしても問題ないといえます。
完全週休二日制と違って、実際の休日配分は繁忙期などに合わせることが可能です。
物流業界では8月や12月などが繁忙月となりますが、これらの月のみ週休一日とし、その他の月は週休二日ということも可能です。
たとえば日曜は毎週休日とし、偶数週だけは水曜日も定休日にするといった飲食店などで採用されている週休二日制の形です。
半期ごとに1日だけ土曜日出勤があるなど、休日日数だけみれば完全週休二日制とほとんどかわらないケースもあるでしょう。しかしこの場合も、二日休みを設定できない週があるのなら、完全ではないため単なる週休二日制に含まれます。
多様な働き方が認められるようになりましたが、週休三日制を導入する企業もあります。主にドライバーなど、長時間労働や休日を取りにくいことがイメージダウンの要因となり、人手不足で悩まされている問題を解消する目的で採用されています。