業態も規模も色々ではあるものの、どの物流センターでも共通して言えるのは、作業員の不足に悩まれていることです。
特に冬場の物流現場は底冷えするほどの寒さで、屋外だけでなく屋内も凍り付きそうなほどという場合もあります。冷蔵倉庫やチルド帯の室内などのほうが、むしろほんのり温かさを感じといったこともあるでしょう。
物流現場の作業時間のピークといえる午前1時頃になると、周辺は灯がついておらず真っ暗で、地域によっては雪が舞っているということもあります。
その物流センターに通うことだけでも、作業員にとって大きな負担になるといえるでしょう。
ただ、寒さそのものは変えることはできなくても、職場環境に工夫しできるだけ快適に作業を行うことができるようにしている物流センターもあります。
実際、立地上の問題から、寒さを改善させることはできないと考えてしまう物流センターもあるようです。
しかしカーテンなどで温度帯の区分を明確するなど、体感的にも差が生まれるような工夫をしている物流センターもあります。
さらに節電のため、照明を落としていることで暗い状況という場合、周辺も夜は灯がともらず余計寒さを感じてしまうでしょう。
しかし事務所並みの照度とし、できるかぎり明るさを保つことで商品や作業帳票など確認しやすくしている物流現場もあります。
その結果、ミスを減少させることもできますし、LEDなどに変更すれば照度を上げ節電効果も得ることができるでしょう。
LED照明に交換するときには投資費用がかかってしまいますが、2年程度で回収できるといった試算もあるため検討してみることをおすすめします。
冬場は寒さから何度もトイレに行きたくなることもあるでしょうが、手洗いの数が少ない上に遠いという場合もあります。
最近では手洗いの場所などもきれいにするよう心がける物流センターも増え、工夫もされているようですが十分とはいえない状況です。
さらにベテランの方であれば物流センターの構造や設備も把握できているでしょうが、初めて訪れた方などはピッキングから戻ってくることができないケースもめずらしくありません。
冬場などで暗いと周りが見えにくく迷ってしまいがちなので、長続きする職場にするためにも、道案内の掲示など工夫をすることも必要です。
物流現場での作業の効率をあげるためにも、冬場の寒さ対策や照明の工夫など、少しでも快適な職場環境となる工夫を検討してみてください。