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物流業界必見?厚生労働省の「トラック運転者向け自己診断ツール」とは?

2021.02.15
分類:総務

厚生労働省は201912月、「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」にコンテンツを2つ追加しています。

このコンテンツはどちらも物流業界で働くトラックドライバーにとって必要なものといえますが、具体的にどのような内容なのかご紹介します。

厚生労働省のポータルサイトに追加されたコンテンツとは?

厚生労働省は、トラックドライバーの長時間労働の実態や、改善に向けた取り組みや施策を周知することを目的として、「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」を運営しています。

そのサイトに新しくコンテンツが追加されていますが、そのうちの1つである「簡単自己診断」は、チェックシートに回答すれば自社が取り組まなければならない課題を抽出できるというものです。

貨物を運送するトラックドライバーの長時間労働をどのように改善させなければよいか、今何が問題となっているか知る上でも有効といえます。

荷主と運送のどちらも対象としているため、物流・運送企業などは一度確認しておくとよいでしょう。

そしてもう1つは、トラックドライバーが今置かれている実態や、それに対しどのような取り組みで改善できるかという動画「トラック運転者の『いま』とあなたにできること」です。

こちらもあわせて視聴しておいたほうがよいといえます。

 

厚生労働省ではYouTubeで動画配信による働きかけも実施

厚生労働省では、YouTubeに「厚生労働省動画チャンネル」を解説し、動画配信も行っています。

20203月には、トラックドライバーの働き方改革に協力を求める内容の動画が公開されています。

この動画では、撮影に協力した企業のドライバー作業を紹介し、積込み・検品・仕分けなど「運ぶ」ことだけが仕事ではないことを伝えています。

そして長時間労働の現状を説明し、それが人手不足の原因の1つということも解説している。

厚生労働省では、この動画から国民や荷主にできることとして、

・宅配便は1回で受け取ること

・サービスエリアなど大型車スペースに一般車を駐車しない

・物流事業者と連携し貨物の運び方の見直しを行う

といったことを挙げています。

具体的には、厚生労働省が公開している「トラック運転者の労働時間削減に向けた改善ハンドブック」と、国土交通省の「取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン」を活用することも推奨しているようです。