物流会社では人員配置を上手にやりくりすることが求められますが、現在、人手不足の状況が続いているため収益面から見ても重要なことといえます。
実際、人員配置がうまくできていない企業のほうが多いといえますが、それば物流量の予測がつかずどのくらいの人が必要か計画を立てにくいことが挙げられます。
そこで、物流会社が人員配置を考えるときにはどうすればよいのか考えていきましょう。
人員配置は、
・作業の標準化
・力量の管理
・物量の予測
・人員配置と調整
という流れで行っていきます。
さらに目標を達成に向けた度合いを計測・監視するための指標(KPI)を計測し、確認することが求められます。
人員配置が収益に与える影響は大きいため、収益向上に繋げていき職場環境を改善させていきたいのなら、業務の標準化や生産性計測などの改善も踏まえ同時に実施することが必要です。
物流業や倉庫業で人手を確保すること、そしてうまく配置することは簡単なことではありません。すでに人手不足で悩んでいる経営者も少なくありませんが、労働者人口が減少傾向にあるため人員配置を効率的に行うことが急務となっています。
今後、人手不足が深刻かつ慢性的になることが予測されていますので、対応できる職場環境が求められており、その取り組みの1つが適正な人員配置の運用と認識しておきましょう。
では人員配置を適正に行う上で何が必要なのかというと、予測物量から基準生産性をもとに適正な人員数を出すことです。
基準生産性は毎日作業が変わる倉庫業の場合、直近の生産性であれば精度が高く見込めます。
前日までの予測物量と基準生産性で人員数を割り出し、当日は確定物量から必要となる人数を計算し、予定していた人員数との誤差を把握した上で人員配置を調整します。
物量が更新されたときに再度必要となる人員数を割り出し、現在の人員配置と比べながら調整していきましょう。
人の過不足が大きく発生したときのために、事前に応援可能となる人員を確保しておくことも必要です。
人員配置を適正化させる上で必要となるのは事前に計画を立てることです。そのためには物量の予測精度を上げること、基準生産性によって人員配置を検討すること、多能工化と応援可能な人員を確保すること、スポット的に作業できる業務もつくることなどが必要となるでしょう。
そして人員の過不足を現場同士が共有し、迅速に対応できるよう人員同士のコミュニケーションの場をつくっておくこともポイントといえます。