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運送会社で配車係として働いてもらいたいのはどのような人材?

2021.05.03
分類:総務

運送業界において配車係は重要な役割を担いますが、主な仕事は自社のドライバーにトラックを配車し、仕事を配分することです。

簡単そうに感じる方もいるでしょうが、配送係次第で業務の流れが大きく変わってくるため大変重要な仕事となりますが、具体的にどのような業務を担当するのかご説明します。

運送会社で配車係が担当する業務とは

一般的に運送業界の配車係の仕事は、一般家庭や企業へドライバーを配達や集荷に向かわせることです。

ただ、ルートドライバーを配車するケースと、集荷で集めた荷物を全国にある支店などに届けるための手配をするケースに分けることができます。

ルートドライバーに対する配車の場合、無線や電話を使って配車担当者からドライバーに指示を出すため、集荷で追加があった場合でも対応可能です。

これに対し全国の支店に配車する場合には、発送する地域ごとに荷物を積み忘れないことが必要となり、道路事情などに変動があれば他社の配車係と連携しながらトラックを手配することも必要となります。

配車係に求めることになる条件

いずれにしても配車係は、ドライバーの能力や性格などを把握した上で、誰に何を担当してもらうのか決めることになります。

ドライバーよりも楽なイメージを持たれがちですが、実際にはドライバーとの信頼関係をしっかりと築くことができるコミュニケーションが求められ、業務をうまく回すための適切な判断力なども必要です。

届け先の希望時間や渋滞などを考慮しながら、距離や時間を計算し効率的に配車を行うことができなければなりません。

実務経歴を重ねた上で担当したほうがよいといえますが、実際には特別な資格などは必要としないため未経験者でも配車係として担当することは可能です。

ただ、運行管理者資格を保有している方なら、より正確に配車を行うことができるため安心して任せることができるでしょう。

さらに、運行状況や交通状況から的確に判断できる状況判断能力、道路交通法や労働基準法など法律の知識のある方であればなおよいといえます。

 

このような人材に配車係は任せたい

運送会社で配車係として働く方は、配車シフトのスケジュール管理の他、日常管理として点呼業務、ドライバーに対する運行への適切な指示・指導・監督などを業務として担当します。

そのほかにも、オーダーの入力や月次集計などの管理業務も任されることが多いため、肉体的にドライバーとして働くことは厳しいと感じている方でも、適格な状況判断能力やコミュニケーション能力の高い方であれば任すことができるといえます。