運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

PCを使用できるだけでは務まらない物流・運送業界の事務とは?

2021.05.23
分類:総務

物流・運送業界で働く方には、トラックドライバー以外にも事務を担当する方もいます。

運送会社や物流センターなどは物流事務が基本となり、PCなどを使用できれば務まるというわけではなく、他業種と異なる様々な役割が求められるといえます。

そこで、物流事務とはどのような仕事なのかご説明します。

物流事務の主な業務とは?

一般的に事務作業といえば、PC入力や帳簿付けの他、電話や来客対応などがメインというイメージが強いといえます。

しかし物流事務で担当する業務は多岐に渡り、まず顧客から注文を受け、商品出荷のためにピッキングリストを作成・印刷します。

在庫に対し出荷指示が出されると様々な伝票を出力し、ルートごとに切り分けたり依頼された専用伝票を発行したりすることも必要です。

入庫・出庫の伝票はPCに随時入力していき、入力データをもとに印刷された帳票に分けてファイリングしていきます。

運送会社の中核的ポジションも担当

現場担当ではなく事務所にいる間は、社内の電話を取り次いだり外部からの問い合わせにこたえたりなども行います。

そして物流業界では、運送会社の中核的ポジションである配車事務も重要です。

配車では、それぞれのトラックにドライバーを割り振り、行き先・積荷・配送先を指示・管理をすることを業務とします。

 

物流事務で行う業務の流れ

物流事務として日常行う業務は主に次のような流れで進んでいきます。

①当日の入庫・出荷の予定リストを確認する

②入庫商品データを入力し伝票を作成する

③顧客やドライバーに対応する

④出荷商品データを入力し伝票を作成する

⑤管理データを処理し帳票の出力・修正を行う

⑥翌日の準備をする

 

物流事務にむいている人材とは

物流事務を担当する人材としてむいているのは、人と接することが好きでコミュニケーション能力があり、仕事を効率的に進めることができる適性が備わっている人です。

現場で作業するスタッフやドライバー、各部署の担当者など様々な人と関わることが多い仕事のため、人と接することが苦手な性格にはむきません。

調整や連携など積極的に行うことができ、正確性やスピード感を持ち業務を進めていける能力も必要です。

緊急的に対応する必要がある場面も出てくると考えると、適切な対処を効率的にできることが求められます。

伝票発行依頼や電話対応なども多いため、与えられたことだけでなく優先順位をつけながら計画的に仕事を進めていける人材が望ましいでしょう。