働き方改革が急務となっている中で、運送業では組織改革の必要性を理解しているものの、特に何も変わらないというケースも少なくありません。
そこで、運送業で組織改革を実行していくには、どこにポイントを押さえて何を行えばよいのかご説明します。
そもそも組織改革とは、企業を包囲する外部環境の変化に対応するために、組織の内部構造や運用方法を変えて会社の維持・成長を目指すことです。
運送業では人手不足や長時間労働などが問題視されていますが、これは労働生産性を向上できていないことを意味します。
そのため、現場で働くドライバーなどのモチベーションを下げることとなり、すぐにでも改善させていくべきです。
国全体が働き方改革を推進しているのは、労働者が働きやすい環境で仕事ができることこそが、現場の効率性や生産性を高めていくからといえます。
国内企業の外部構造変化に対応していくことは喫緊の課題であり、必要な人材を雇用し離職を防ぎながら、労働生産性を向上させていくことが求められています。
しかし現状の組織体制では難しい企業も少なくないため、働き方を従来までと変化させることを目的とした組織改革が求められているといえるでしょう。
多様な働き方の取り入れや、労働時間に関する精度整備、女性や障害のある方、リタイア世代や外国人などを採用すること、ITを導入することなども含まれます。
働き方改革として設定した目標を達成すれば、経営層の取り組まなければならない課題はすべて解決するわけではないため、根本的な構造や企業文化を変革させていかなければなりません。
古い慣習を取りやめ、新たな制度や仕組みを導入し、正しい手段で成長できる企業を目指すべきです。
自発的に持続した成長を続けることができる企業文化を作っていかなければ、組織が抱える課題はいつまでも解決できません。
そのため、管理職だけでなく一般の従業員も、組織改革によって会社が成長できれば、いずれそれが自分にとってメリットとなると考えましょう。
経営者も、従業員や管理職に、組織改革にはメリットがあると感じてもらえる工夫が必要です。
組織改革により従業員のモチベーションがアップすれば、優秀な人材の定着率が向上するようになり、今取り組まなければならない課題に向き合う余裕もできます。
結果、落ちついて課題を解決させる対策を講じることができ、労働生産性を向上させることへとつながるでしょう。