運送会社は人材確保が急務といわれている業界の1つですが、誰でも雇えばよいわけでなく、求められる能力のある方でなければなりません。
まず顧客と接することもあるドライバーなどは、会社の顔として働いてもらうことになるため、それ相応の能力のある人材でなければつとまりません。
そこで、運送会社がドライバーとして働いてもらう方にはどのような能力を求めるべきなのか、その内容についてご説明します。
運送会社がドライバーに求める能力として、まず礼節が身についていることです。
あいさつは簡単なようで難しいといえますが、社員に黙って出発するのではなく、事務所に立ち寄りあいさつして出ていくといった礼節も必要です。
普段の何気ない資質は、顧客の前でも自然と出てしまうからといえます。
そして自らが考えて行動できる判断力や行動力も大切です。たとえば洗車をそれぞれが率先して行い、車両を常にきれいな状態に保つことができれば、荷主からの評価も上がります。
よいドライバーとして働いてくれる人材か、見抜くためには面接の質問を工夫するとよいでしょう。
ドライバーには安全運転を心がけてもらうことが基本となりますが、接客業という側面もあるため、清潔感を保ち言葉づかいに注意するといったことも外せません。
さらに指定された時間内に届けるなど、時間にも正確であることは重要なポイントといえるため、面接に時間厳守で遅れてこないか必ず確認しましょう。
他にももしも業務中にトラブルが発生したとき、どのように対応するのかという部分や、コミュニケーション能力も確認が必要です。
確認するために、面接の際には簡単な自己紹介の他に、仕事でコミュニケーションを取る上で何が必要かをたずねてみます。
回答によって、何を重要と考えているか知ることができ、会社の理念や社風に合うか判断することにつながります。
さらに前職でストレスと感じたことは何か質問したとき、どのようなことにストレスを感じやすい方なのか、仕事でトラブルを起こしやすい人物か判断できます。
その人に与えられた資質は、才能や天性ともいえますが、それまで生きてきた環境なども影響されることになります。
ドライバーとしての仕事は、運転メインなので比較的簡単だと捉えられがちですが、実際にはそうではありません。
時間厳守が可能で、清潔感や言葉づかいなど気を配ることができるか考慮した上で、トラブルへの対応能力についてしっかり判断するようにしましょう。