運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業ではドライバーに女性採用する動きが活発化

2021.11.21
分類:総務

女性の社会進出が目覚ましい状況にあるとはいえ、運送トラックのドライバーとして働く女性はそれほど多くありません。

しかし、最近ではドライバー不足の問題を解消するために、女性採用も積極的に行う運送業者が増えてきました。

運送トラックのドライバーという仕事は女性でも可能?

運送トラックのドライバーは、男性の仕事というイメージが強いでしょうが、女性でも働くことは可能です。

配達する荷物をトラックに積んで目的地まで安全・確実に運ぶことが大切ですが、ドライバーといっても地場ドライバーか長距離ドライバーかにより、トラックを走らせる距離が異なります。

地場ドライバーは拠点とするエリアから50キロから200キロ圏内で仕事をするのに対し、長距離ドライバーは中距離を含め片道300キロ以上の距離を運転します。

女性がトラックドライバーとして活躍するときにも当然運転免許が必要ですが、車両の大きさなどで必要な免許を取得しておけばドライバーとして働くことは可能です。

小型・軽貨物・宅配トラックは普通免許で運転が可能ですが、大型トラックを運転するためには大型自動車免許、中型は中型自動車免許が必要です。

普通免許のみ取得している方でも、必要に応じて中型・大型の免許を取得するための費用を支援するといった運送業者もあります。

 

女性ドライバーは少しずつ増加傾向に

2019年の労働力調査によると、男性ドライバーは約9万人減少しているのに対し、女性トラックドライバーは約3万人増えています。

女性もトラックドライバーを仕事として選ぶ方が増えていることを意味しますが、それでもまだ男性のほうが圧倒的に多いといえます。

トラックドライバー全体で働く女性の割合は23%程度ですが、国土交通省でも「トラガール」や「トラガール促進プロジェクト」などを推進し、女性でも働ける職場としてアピールしています。

トラックドライバーといえば、車の運転だけでなく身体的負担も大きいイメージですが、最近では力仕事の割合も減っています。

荷物の積み下ろしはフォークリフトを使うことも多く、ECサイトによる需要増加で軽量小口の荷物が増えたことも関係しているといえるでしょう。

そして質の高い宅配が求められているため、男性よりも女性のほうが細やかな気配りができると評価されることも少なくありません。

だんだんと女性が活躍しやすい仕事として浸透してきたため、今後もドライバーとして活躍する女性は増えると考えられます。