運送業務を担う企業はいろいろありますが、郵便局もその1つです。
日本郵便が全国的に設置し、郵便物の引き受けや交付、郵便切手の販売などの郵便窓口業務など担当しています。
古くから多くの人になじみのある郵便局ですが、その歴史や仕事内容などについて簡単に紹介していきます。
郵便局は、1871年(明治4年)に東京から大阪の間に、官営の郵便事業が開始されたことが始まります。
大蔵省や内務省の官僚で、郵政の父と呼ばれた前島密氏の発議でスタートしました。
郵政サービスの窓口となる郵便局は、1871年創業当初は東京・京都・大阪に政府直轄の郵便役所という形で設置されていたようです。
その後、東海道の各宿駅に民間から協力を得て、郵便取扱所が設置されています。
明治政府はその後、全国の主要都市にも官設の郵便役所を設置する予定だったようですが、財政の問題がありました。
そこで、地元の庄屋や名主などに土地と建物の一部を無償提供してもらう代わりとして郵便取扱役に任命し、準官吏の身分を与える公務としての郵便業務を請け負わせたそうです。
それにより、地域の名士の屋敷が郵便取扱所の拠点となり、全国で郵便制度が急速に普及していきました。
1949年には簡易郵便局という、郵便局の取り扱う事務を地方公共団体・組合・個人などに委託する郵便局が創設され、長らく郵政三事業といわれる郵便・貯金・保険の業務運営が行われてきたといえます。
郵便局では、郵便窓口の業務として、主に切手・はがきなどの販売や、手紙・小包の郵送を行っています。
他にも貯金と保険の窓口があり、まず貯金の窓口業務ではお金の預け入れ・引き出し・送金などを取り扱います。
保険窓口では、様々な生命保険商品を揃え、加入などの手続をしているようです。
郵便物や荷物などを預かった後は、住所ごとに仕分けして、郵便局間の輸送に向けた仕分け業務を行います。
また、切手・年賀はがきなど郵便商品などの案内や販売を行うための営業活動もしています。
2012年(平成24年)10月1日に、郵便局株式会社と郵便事業株式会社は会社統合で、日本郵便株式会社になりました。
この会社統合に伴って、郵便局株式会社の郵便局と郵便事業株式会社の支店は、日本郵便株式会社の郵便局になったといえます。
郵便局と日本郵便は、会社統合により会社名が変わっただけで、どちらも同じ会社であるといえるでしょう。