運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送ドライバーの長時間労働改善に向けて厚生労働省が運営するポータルサイトとは

2022.01.16
分類:総務

厚生労働省が解説した「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」は、貨物運送を行うトラックドライバーの長時間労働の現状・改善に向けた取り組みや施策などを荷主・トラック運送事業者などに知らせるためのものです。

トラックドライバーは他の業種よりも長時間労働となりやすく、その背景には荷主や配送先の都合で積み込みや荷下ろしの待機時間が長時間になることや、手作業による貨物の積み込みや荷下ろしが発生するからといえます。

独自の慣行が続き、トラックドライバーのみが努力しても長時間労働を改善させることは難しい状況といえるため、改善に向けて荷主とトラック運送事業者が協力し合うことが必要です。

厚生労働省のポータルサイトは国土交通省の「ホワイト物流推進運動ポータルサイト」と連携しており、荷主とトラック運送事業者のどちらにも役立つ情報を提供しているため、運送業界の労働環境改善に向けた取り組みに役立てるようにしましょう。

「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」の内容

厚生労働省のポータルサイトでは、次のようなコンテンツを設けています。

国民向けのコンテンツ

国民に向けて、トラックドライバーの仕事を知ってもらうための情報や、ドライバーの長時間労働を改善させるため国民にできることややって欲しいことを情報として提供しています。

トラックドライバーが日々どのような仕事をしているのか、1日の仕事の様子など撮影した動画なども情報提供されています。

企業向けのコンテンツ

荷主とトラック運送事業者のどちらにも活用できる次のようなコンテンツを提供しています。

・簡単自己診断…荷主やトラック運送事業者が貨物運送の現状について、チェックシートに回答し、労働時間削減に向けて何をするべきか取り組まなければならない課題を抽出できる診断ツールです。

・サッと解決よろず相談…荷主やトラック運送事業者がドライバーの労働時間改善を進めていくときの悩みに対し、どのように対応すればよいかQA形式で情報を提供しています。

・情報いろいろ宝箱…荷主やトラック運送事業者がドライバーの労働時間改善を進めていくための事例を動画で紹介し、ガイドライン・ハンドブック・手引きなどを提供しています。

セミナー向けのコンテンツ

厚生労働省では全国各地でドライバーの労働時間を短縮させることについて、どのように進めていけばよいか、荷主やトラック運送事業者にセミナーを開催しています。

ポータルサイトでもセミナーの案内をしており、オンラインで申し込みが可能となっています。

参考:「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」

https://driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp/