トラックドライバーを採用するとき、新卒採用ではなく中途採用のほうが人材を獲得しやすいと考える運送事業者も少なくありません。
しかし募集を出せばすぐにドライバーが見つかるわけではなく、求人の内容が他社よりも魅力的に感じなければ応募してもらえないでしょう。
そこで、中途採用でドライバーを獲得するために、押さえておきたいポイントについて説明していきます。
求人に載せる雇用の条件として、自社のデータが他社と比較したときにどのようにうつるか客観的に比較してみましょう。
給与や休日、福利厚生などの条件が他社よりも見劣りする場合には、いくら募集を出しても求職者は集まらない可能性が高いといえます。
相場よりも条件が悪ければ、転職先として検討してもらえないと考え、できるだけ相場と同等またはそれ以上の条件を提示するように調整したほうがよいでしょう。
ドライバーを採用するときには、どのような人材なら自社で活躍してもらえるかを分析しておきましょう。
採用する基準を明確にしておくことで、実際に雇用した後で期待外れだったというトラブルを防ぐことができます。
そして採用の成功率を上げるために、経験者だけでなく未経験者にも目を向けるようにしましょう。
未経験者に対し、中型・大型・フォークリフト免許など、仕事をする上で必要となる資格取得に向けた支援制度など整備しておくと、より応募者が集まりやすくなります。
その上で、採用基準は経営者・人事担当者・現場責任者などで話し合って決めておいてください。
ドライバーとしての経験の有無の他、過去の経歴や経験で求めること、保有する知識や資格などの基準を決めておき、中途採用の関係者全員がその基準を共有しておくことが大切です。
採用後に現場でドライバーとして活躍してもらいやすい人材を求めるのなら、適性検査などを活用するとよいでしょう。
応募者にテストする前に、まずは現在現場で活躍している優秀ドライバーの傾向を知ることが必要なので、対象となるドライバーに適性検査を受けてもらいます。
そのドライバーの適性検査結果を参考に、応募者のテスト結果と比較し、採用の基準とするとよいでしょう。
未経験者を採用するときにも、どのような性格でドライバーに向いている人材か、適性検査によりある程度把握できます。