トラック運送事業では、深刻化するドライバー不足を何とか解消させようと、若年ドライバーの採用・育成だけでなく、女性や高齢者採用にも目を向けることが必要となっています。
高齢になってもドライバーとして働き続けてもらうためには、
・安全
・健康管理
・仕事内容の見直し
・賃金
・モチベーション
・会社の仕組み
などについて検討が必要となるでしょう。
具体的にどのようなことから行うべきか、トラック運送業での高齢者雇用に対する考え方について説明していきます。
トラック運送業のドライバー不足は現在深刻化していますが、高齢になってからもドライバーとして働き続けることができることが必要です。
そのためには高齢ドライバーの加齢に伴う体力・健康に対する不安を解消させなければなりませんが、年齢に配慮した安全対策を徹底させるようにしましょう。
安全対策はドライバーが高齢者であるときだけでなく、若年者や中堅ドライバー、女性ドライバーのときも同じです。
高齢になれば、加齢に伴い心身機能が変化することになります。
そのため健康診断を受診するように徹底すること、健康管理に関する意識を高め、運転者適性診断への受診も徹底して行いましょう。
高齢ドライバー活用については、心身機能の変化だけでなく脳・心臓の疾患、糖尿病などの生活習慣病へ対応することも必要です。さらに睡眠時無呼吸症候群(SAS)へ対応も欠かすことはできないでしょう。
その上で、高齢ドライバーの負荷を軽減するために、運行時間短縮や配車、荷役作業を行うときの注意事項の徹底も必要です。
高齢者の継続雇用をスムーズに進めていくためには、高齢者に社内制度や社会保険制度について理解を深めてもらうことも必要となります。
本人がドライバーとして長く働き続けたいと考えていても、心身機能は個人差が大きいため、ドライバーそれぞれに対し能力・適性に応じた職務提供が求められます。
賃金制度についてもきめ細かな説明を行い、モチベーションを高める評価・査定制度を導入することで、長く働き続けてもらうことが可能となります。
さらに社内行事に参加してもらうように奨励するなど、年齢に関係なく職場が一体感を保つことができる取り組みや工夫も行いましょう。