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物流業界ではトラックの過積載違反に注意が必要!

2020.03.14
分類:リスク

国土交通省は201941日より、過積載違反車両に対する取り締まりなどを強化しました。

 

さらに20197月から、高速道路でも一時的な過積載や軸重違反に対して厳しい取り締まりを実施したことにより、違反点数が重なってしまいETCカード発行もととなる協同組合から退会させられてしまう事例も増えているようです。

 

それにより、これまで高速道を輸送に利用していたのにできなくなってしまうといった問題が発生しています。

【大見出し】過積載の違反への取り締まりが強化され…

 

これまでトレーラ運行で軸重違反の警告などを受けたことは何度もあったようですが、過積載で違反として扱われたことは初めてという運送業者もあるようです。

 

ドライバーも大幅な積載量オーバーなら走行しているときに気が付くでしょうが、数百キロオーバーでは負担を感じず気が付かないかもしれません。

 

運送業界では労働時間に対する規制も強化されているため、高速道路を利用すれば労働時間短縮ができると考えていたものの、積載量オーバーとされETCカードの利用ができなくなります。

 

ETC割引などのない状態で高速道路を利用することはコストもかかるため、再度検討が必要です。

 

 

 

【大見出し】過積載に対する取り締まりが厳しい理由

 

トレーラを運行させる運送業者などは、労働時間短縮のため高速道路を利用していたものの重なる違反で割引停止となれば高速道路の利用ができなくなることに不安を感じているようです。

 

しかし積載率を超えたトラックを走行させていると、重心が高くなったことでの横転のリスクや、追突などのリスクも大きくなります。

 

また、老朽化した道路に対する大きな負担は、道路そのものの損傷の原因となってしまいます。

 

重大な事故を防ぐためにも、トラックの過積載は起こさないようにし、運送業者もドライバーに注意深く指導することが必要になるといえるでしょう。

 

 

 

【大見出し】トラックの積載量を確認する方法

 

トラックに積み込みが可能となる積載量は、車検証に記載されている最大積載量を確認することが必要になります。

 

車両総重量は、

 

車両総重量=車両本体の重さ+乗車定員×55キロ+最大積載量

 

で、算出できます。

 

車検証に記載のある、乗車定員、最大積載量、車両重量、車両総重量で計算することになりますが、車両重量は架装部分も含まれることになります。そのため、アルミバンや平ボディ、さらに冷凍や冷蔵装置の有無により変わると理解しておきましょう。