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置き配による荷物が置き引き被害に遭ったときの対処法とは?

2023.06.10
分類:リスク

近年では荷物の受け取り手段として「置き配」が利用されることが増えました。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が理由の1つといえますが、対面でドライバーと荷物を受け渡しする必要がないため、感染予防策にも適しているからです。

 また、不在の際にも指定した場所に荷物を置いて受取完了となるため、普段家を留守にすることの多い方にも便利といえます。

 ただ、置いていたはずの荷物が盗まれてしまうなど、置き配荷物の置き引き被害などもゼロではありません。

 そこで、置き配による荷物が置き引き被害に遭ったときにはどうすればよいのか、その対処法について解説していきます。

置き配とは

 「置き配」とは、事前に指定した荷物の置き場所で宅配物を受け取る配送サービスです。

 Amazonでは置き配を推奨しており、対象商品の届け先が対象エリアである場合には、玄関への置き配が初期設定になっているため、希望しない場合には変更しておきましょう。

 置き配として指定できる場所は、

 ・玄関

・宅配BOX

・ガスメーター

・自転車かご

・車庫

・建物内受付

 などです。

 

 置き引きとは

 置き引きとは、他人の荷物をこっそり盗んで持ち去ることです。

 新型コロナウイスス感染拡大の影響により、置き配のニーズも高まりましたが、玄関先に置いたはずの荷物が盗まれてしまうといった被害も実際に起きています。

 ただ、置き引きは状況によって「窃盗罪」や「占有離脱物横領罪」が成立する立派な犯罪です。

 窃盗罪は他人の財物を窃取した罪ですが、成立すれば10年以下の懲役刑または50万円以下の罰金刑が科されます。

 占有離脱物横領罪は遺失物・漂流物・その他占有を離れた他人の物を横領した罪ですが、成立した場合には1年以下の懲役刑または10万円以下の罰金刑が科されることが刑法で定められています。

  

置き配荷物が置き引きされた場合の対処法

 置き配は便利なサービスである一方で、置き引きなど盗難被害に遭うリスクもある配送方法です。

 仮にAmazonで注文した商品が盗難に遭い商品が手元に届かなかった場合には、全額保証してもらえますが、同一商品が再配達されたり代金全額返金となったりなどの対応になります。

 配送会社ごとに対応方法など異なる場合もあるため、事前に確認しておくようにしましょう。

 簡易宅配ボックスとして利用できる吊り下げ式の置き配バッグなどもあるため、置き引き被害に遭わないようにするためにも、事前に盗難対策を取っておくことをおすすめします。