運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流における保管と荷役の違い・保管中の作業について簡単に紹介

2024.05.07
分類:リスク

物流・運送の機能で、荷役と同じく欠かせないのが「保管」です。

 預けられた荷物を輸配送するまでの中核的な機能であり、実際に運送されるまでの間において重要な役割を担います。

 そこで、物流における保管と荷役の違いや、保管中の作業など簡単に紹介していきます。

物流における保管とは

 物流における「保管」とは、商品を預かり、発送までの時間差を埋めるため一時的に物流センターや倉庫に置くことです。

 「荷役」とは、商品を物流センターや倉庫に保管する際に行う、積み下ろし・運搬・入出庫・ピッキング・仕分けなどの活動全般を示します。

 特に荷役作業は、物流の中でも大きなウェイトを占める部分といえるでしょう。

  

倉庫保管中の作業

 荷物が倉庫に入荷した場合、入荷予定リストと照合して、商品・数量・品質などが合致しているか検品することが必要です。

 必要に応じて、保管・流通加工・包装などの作業も行います。

 物流センターや倉庫で扱う荷物量は多く、人の手だけで行う作業では足らず、入庫においては「ハンディターミナル」などによる検品作業も行われます。

 ハンディターミナルとは「携帯端末」のことで、携帯性に優れたデータ収集用の端末です。

 バーコードや2次元コードなどで部品・製品を管理することが一般化しており、優れた操作性・堅牢性・防滴・防塵性が求められる機器でもあります。

 

 作業効率化に便利な機械

 荷揃え・積み下ろし・運搬・仕分けなどの荷役作業を効率的に行うため、「マテハン機器」が使われます。

 マテハン機器とは、物流業務を効率化するための作業機械の総称であり、フォークリフト・台車・パレット・コンベア・搬送用ロボット・ソーター・ピッキングシステムなど種類は多岐に渡ります。

 荷物の移動を自動化させる機械全般であり、近年導入が注目される産業用ロボットや自動倉庫、自動ピッキングマシンなども含まれます。

 物流における産業用ロボットとは、加工・組立・搬送・検査などの作業を自動化できる機器であり、たとえばピッキングや仕分けなどの単純業務をオートメーション化するロボットです。

 物流における工程要素の輸送・保管・荷役・放送・流通加工を、人に代替して行う機械といえます。

 物流の一連の流れをどれだけスムーズに効率的にできるかによって、かかる時間やコスト、サービスの質は変わってくると理解しておきましょう。