地震や大雨、大雪など、いつどこで発生するかわからない自然災害の影響によって、普段は特に問題がなかった物流倉庫が倒壊してしまったら…。
災害対策を講じたくても、日常の業務に追われ後回しになっていることも少なくありません。
ただ、実際に災害が発生した時には、何の対策も行っていなければ生産ラインが停止することになるでしょうし、人的被害などで想定していたよりも莫大なコストが発生する可能性もあります。
そのため、自然災害などで物流倉庫が倒壊や破損してしまわないように、定期的なメンテナンスは必要不可欠であるといえるでしょう。
自然災害による被害件数でみると、システム建築倉庫は最も被害が少ない倉庫といえます。ただ、大きな地震が発生して万一倒壊したときには、屋内に備え付けられた照明や窓ガラスが割れてしまったり、シャッターの破損により荷物が取り出せなくなったりといった問題が発生します。
安さが魅力なのはプレハブ倉庫ですが、建てることも手軽に可能である反面、倒壊や破損の被害は多くなります。特に強風により屋根が吹き飛ぶといったケースも少なくないため、普段から屋根のメンテナンスは欠かせません。
屋根の材質をトタンではなくガルバリウム鋼を採用することにより、耐用年数を延長させることも可能となるでしょう。
もし自然災害が発生したことで物流倉庫が倒壊してしまったら、再建しなければならなくなるものの、建築依頼から建て直しまで時間がかかってしまうものです。
再建に役立つのは、骨組みに合わせてシートを張る工法を用いたテント倉庫です。いたってシンプルな工法のため、工期が短期ですみます。
最短2か月程度で完成が可能となり、建設にかかる費用も最小限に抑えることができます。
台風、大雨、大雪などによる自然災害から完全に資材を防ぐことはできなくても、半壊や倒壊で再建設する際のコストは安く抑えることができます。
被膜タイプのテント倉庫の場合、太陽光を透過するので日中は室内の照明も必要ありません。消費する電力を抑えることが可能となるため、必要経費も削減できるでしょう。
ただ、建物と同じようにテント倉庫も経年により劣化や風化しますので、定期的なメンテナンスはいずれにしても欠かすことができません。劣化が進めば台風や強風により倒壊・飛散の原因となると認識しておくことが必要です。