運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流品質を高め維持するために必要な管理方法とは?

2019.11.11
分類:リスク

物流において、サービスの質や作業の質を向上させることはとても重要なことですが、これらは物流品質とよばれるものです。

物流品質が低下していれば、ミスだけでなく事故が起きる要因にもなるため、日々確認しながら作業を行うことが必要です。

そこで、物流品質を低下させないために、物流機能ごとに確認しておきたい内容をご説明します。

包装

包装では、使用する資材や緩衝材、サイズ、形状、強度などにより品質が変わってきます。もっとも適した包装資材が用いられているか、資材と費用を抑えた状態で十分な強度を保つ梱包が行われているか確認しましょう。品質が低下していると判断される場合、物品の破損リスクが高くなってしまいます。

 

輸送

輸送に用いる機材やラッシング方法などの選定にあやまりがないか確認しましょう。積載効率の最大化はできているか、指定された到着時間は厳守されているか、輸送事故やトラブル、誤配送の有無なども確認項目とします。

外部要因も関係することから自社のみで100%にすることはできなくても、それに近い状態で物流品質を低下させない努力が必要です。

 

保管

倉庫の形状に加え、保管用ラックやマテハン機器など、いずれも物品に合ったものを選定することが求められます。保管や棚卸しの精度、費用が抑えられているか確認することも必要です。

 

荷役

検品や出荷の精度、作業のはやさや生産性が求められます。

 

流通加工

検針器、X線検査機、キャラメル包装機などの流通加工用機器を上手く選定し、作業をどのくらい正確に早く行うことができるのかによって、コストパフォーマンス性能を高めることが必要です。

 

情報

倉庫管理システムや輸配送管理システムの有無や能力などのより品質は変わりますので、システムを導入するときには通信速度やバックアップ機能、利便性などを考慮した上で選定する必要があります。

 

物流品質を低下させないために

物流品質を高め、低下させることなく維持するためには、定期的な確認など継続した管理を徹底することが必要です。

一時期はしっかり管理して物流品質を基準に設定できたとしても、いつその基準を下回ることになるかわかりません。

機能ごとに責任者を設置し監視を行うなど、細かいチェック作業が必要になると考えておきましょう。

物流コストは倉庫スタッフの人件費や契約運賃など、年追うごとに上昇傾向にあります。事故や誤出荷を防ぎ、物流品質を上げることが最重要課題ともいえるでしょう。