トラック後方に「最大積載量○キロ」と記載されたステッカーを貼っているのは、トラックの荷台などに積み込むことができる荷物の「最大重量」を指しています。
「最大積載量」を超えれば「積載オーバー」となり、事故を起こすリスクを高めるだけでなく、罰則の対象にもなるため注意しましょう。
そこで、トラックごとに規定されている「最大積載量」について解説していきます。
「最大積載量」とは、トラックの荷台などに積みこむことができる荷物の最大重量です。
公共道路や橋は、使用する目的により、強度など一定の基準に従って設計されています。
しかし、最大積載量を超えたトラックなどが通行した場合、荷物が道路に散乱してしまうことや、道路や橋を損傷させてしまうなど、事故が発生するリスクを高めます。
また、最大積載量を超えた過積載状態でトラックが走行した場合、ブレーキが利きにくくなり追突事故など発生しやすくなる可能性もあります。
衝突したときに受ける衝撃も重量に比例し大きくなるため、大事故を起こすリスクを高めるといえるでしょう。
さらにトラックのバランスも悪くなるため、対向車線へのはみ出しや、カーブで横転するといったリスクも高くなるなど、様々なリスクを引き起こします。
これらの事態を避けるため、車両には最大積載量が決められているといえます。
トラックの最大積載量を上回る荷物を積み込めば、「過積載」で違法行為となります。
道路交通法や貨物自動車運送事業法などの法律に基づき、罰則の対象となるのはトラックのドライバーだけでなく、運送事業者や荷主にまで及ぶこともあるため注意してください。
「最大積載量」を計算するときには、
車両総重量-(車両重量+乗車定員×55キロ)=最大積載量
で算出できます。
トラックやバンなどの貨物車が、ガソリンを満タンにした上で、乗車定員どおりに乗り込み、車両総重量を超えず積載できる荷物の総量が「最大積載量」となります。
最大積載量はトラックなど貨物用自動車の車検証に表示されているものの、乗用車は荷物を積み込むことを目的とした車両ではないため、最大積載量の項目は空欄です。
ただし無制限に荷物を積み込んでよいわけではありません。
日産自動車の公式サイトによると、車両全体の重さの目安は以下のとおりです。
乗車定員×55キロ+人数分の手荷物程度(定員分×10キロまでの荷物)
この範囲で収まるように荷物を積むようにしてください。