雨が降れば商品が濡れてしまうことになりますが、ウイングや箱車で配送を行う場合にはこの水濡れにはとても厳しいものです。
ウイング車だとしても、雨漏りにより商品が濡れてしまい、結局持ち戻りになることも少なくありません。梅雨時期や冬でも雨が多く降る時期などは、運送会社や物流会社では水濡れ注意の喚起依頼をかけたよいといえます。
ダンボールは紙でできているので、雨による湿気で耐性を失い、段積みした重要に耐えられなくなってへこんでしまう座屈という状態は、めずらしいことではありません。
荷崩れを防ぐため、強固に固めるため引っ張りながらラップを巻くというラップ巻きでも、弱くなったダンボールはその圧力で凹んでしまうことがあります。
もちろんこれで持ち戻りや、幹線便などの長距離では破損扱いになる可能性もあるのでかなり注意が必要です。
持ち戻りになれば次の行程に支障をきたしますので、配車担当は誘導の際にドライバーに注意喚起することを忘れないようにしてください。
運送荷物用に「水濡れ厳禁」と記載されたシールが貼られていることもありますが、これは荷物が濡れるのは困ることを表示するためのものです。
傘のマークが中央に大きく表示され、上部には「水濡れ厳禁」や「水濡れ注意」といったことが記載されています。ただ、ダンボールは湿気に弱いですし、いくら濡れないように気をつけていてもトラック内で水濡れ事故が発生しないとも限りません。
そこで万一の被害を最小限に抑えるためにも、シールをダンボールに貼ることも大切ですし、ダンボールなどに収納する前にビニール袋に入れて梱包することを推奨しましょう。
特に大切な写真や書類など、水に濡れれば使い物にならないものは注意をしておくことが必要です。
ダンボールにキズがついたため受け取りを拒否されるという話もあります。少しへこんだだけで受け取り拒否となり、買い取らなければならなくなったという場合、荷物の中は何のキズも不具合もないのに…と納得できない結果となるのです。
梱包材自体の強度が落ちているという話もあり、接合部分ののりも弱くなり破損しやすいと感じるケースもあるようです。
それに加え湿気や水濡れなどの影響を受けてしまえば、少しの衝撃でへこみができても不思議ではありません。
水に濡れないようにすることと同時に、荷崩れなどにも注意するように心がけることが必要であるといえるでしょう。