進学や就職、転勤、結婚などをきっかけに新たな生活がはじまることとなり、引っ越しを検討しなければならないこともありますが、誰でも引っ越しにかかる費用はできるだけ抑えたいものです。
引っ越し作業を業者に依頼するとき「引っ越し専門業者」と「運送業者」のどちらに相談するべきか悩む方も少なくないようですが、どちらが選ばれやすいのか、それぞれのメリットとデメリットを説明します。
「引越し業者」と「運送業者」はどちらも「運送業」で登録しています。
引っ越しを専門に扱う運送業者が「引っ越し業者」で、たとえば「アート引っ越しセンター」や「引っ越しのサカイ」などが該当します。
一般的な「運送業者」のうち、大手で知名度が高いのは「ヤマト運輸」「佐川急便」「日本郵便」などです。
引っ越し業者ではない運送業者に対し、荷物を詰めた段ボールを運んでほしいと依頼すれば、引っ越し先に荷物を届けることはできます。
なお、「ヤマト運輸」の「ヤマトホームコンビニエンス」では押し入れ1台分のコンテナを使い、宅急便感覚で荷物を運ぶといったサービスを提供しています。
また、「赤帽」などは軽トラックで荷物を運ぶ運送業者ですが、「赤帽引っ越し」など貸切便で作業員1人が荷物を運ぶといったサービスも提供しています。
しかし「大型家具」などが引っ越し荷物に含まれるときはどうでしょう。
そもそも「引っ越し業者」は引っ越しに特化した運送業であるため、一般的な荷物の運送ではできないサービスが提供されることが特徴です。
たとえば荷物を梱包するときのダンボールを「無料」で提供し、「梱包」作業を代わりに行ってくれるサービスも提供する業者もあります。
また、旧居と新居のハウスクリーニングにエアコンの着脱作業なども対応する業者もあり、作業で家や家具に傷をつけることのないような養生など引っ越しを専門とする業者ならではといえるでしょう。
一般的な運送業者ではなく、「引っ越し専門業者」に引っ越し作業を依頼することは、利用者にとって次のようなメリットとデメリットがあると考えられるため、これらを踏まえて検討してもらうとよいでしょう。
【引っ越し業者のメリット】
・丁寧に早く引っ越し作業を手伝ってもらえる
・家族向けや単身向けなどいろいろなプランが用意されている
・荷物や建物に対する補償がつく
【引っ越し業者のデメリット】
・引っ越しニーズが高い時期は予約が取りにくく費用も高額になりやすい
・業者によりサービスや価格に差がある