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運送業界で「業務委託ドライバー」として働くメリット・デメリットとは

2022.07.19
分類:その他

運送会社や荷主から、外部の事業者として配送の仕事を受注するドライバーを「業務委託ドライバー」といいます。

運送会社の従業員としてではなく、個人事業主として配送の仕事を引き受けることになりますが、深刻な人手不足が問題となっている運送業界では注目されている働き方ともいえます。

そこで、運送業界で「業務委託ドライバー」として働くメリットとデメリットについて説明していきます。

業務委託ドライバーのメリット

インタネット通販などが普及したことで個人へ配達する荷物は増えているのに、ラストワンマイルという消費者が受け取るまでの配達を担当するドライバーは不足しているため、外部の事業者として配送を請け負ってくれる業務委託ドライバーのニーズは高まっているといえるでしょう。

業務委託ドライバーとして働くメリットはいくつかありますが、主に次の4つが挙げられます。

頑張った分多く報酬を得ることが可能

委託ドライバーであれば、固定給制の会社員と違って歩合で収入を増やすことができます。

働き方は基本的に自由であるものの、仕事を増やす努力や実力次第で大幅に収入を上げることも期待できるでしょう。

誰でもスタートしやすい仕事

正社員として企業に雇用されるわけではないため、年齢制限もなく未経験者でも開業することができます。

普通免許さえ取得していれば、学歴・性別・国籍など関係なく誰でもスタートしやすいこともメリットです。

初期費用がかかりにくい

軽貨物車両1台あればスタートできるため、開業にかかる初期費用を抑えやすいこともメリットです。

わずらわしい人間関係が少ない

個人事業主として働くことになるため、上司や部下など社内でのわずらわしい人間関係やしがらみもなく、仕事に集中しやすいこともメリットといえます。

 

業務委託ドライバーのデメリット

メリットが多い業務委託ドライバーですが、反対に次の4つのデメリットも留意しておく必要があります。

必要経費は全額自己負担

個人事業主で働くということは、移動にかかるガソリン代や車両維持費、年金や健康保険などもすべて自己負担になります。

自身で業務効率化の方法を探る必要あり

仕事に慣れるまで思うように収入が上がらないと感じることもあるため、自身で効率的な配送ルートを探ったり顧客開拓したりなど、安定した収入を得る方法を追及することが必要です。

休みを増やせば収入は減少

会社員と異なる有給休暇などはなく、休みを取れば収入減少に直結します。

無断で休めば欠車となり、契約を解除されたり損害賠償請求されたりといったリスクもあることを十分理解しておきましょう。

入金まで時間がかかる場合あり

委託先企業や運送会社により報酬の支払日が異なるため、中には月末締めの翌月や翌々月払いなど、入金まで時間がかかるケースも見られます。

支払い日も1日や25日、末日など相手により異なるため、経費の支払い資金を準備しておくなど資金繰りにも注意することが必要です。