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運送業の「BtoB」と「BtoC」の役割と特徴の違いとは?

2022.08.04
分類:その他

BtoB」や「BtoC」という用語は、運送業だけでもいろいろな業種で使われていますが、その言葉の意味を理解できていない方もいることでしょう。

どちらも似た言葉ですが役割や特徴などは異なるため、運送・物流業界における「BtoB」や「BtoC」について解説していきます。

運送・物流業の「BtoB」の特徴と該当する業種

そもそも「BtoB」とは「Business to Business」の頭文字を省略した言葉で、「企業間取引」を意味する用語として使われています。

取引の関係性を示す言葉のため、たとえば消費者向けに商品の開発・製造するメーカーと、その商品を販売する卸売業や小売業などの間の取引が「BtoB」です。

その一方で、消費者との取引は「Business-to-Consumer」の頭文字を省略した「BtoC」という言葉が使われます。

先ほどの小売業者が、消費者に販売する取引が「BtoC」に該当するといえるでしょう。

運送・物流業の「BtoB」は「BtoB」物流と呼ばれていますが、その特徴と該当する業種について、次の2つを説明していきます。

・「BtoB」物流の役割

・「BtoC」物流との違い

BtoB」物流の役割

運送・物流業界では様々な企業が関わることになるため、の「BtoB」物流はインフラとしての役割を担います。

メーカーなどで製造される製品や商品も、モノによっていろいろな原材料や部材を用いることとなり、それぞれ材料にもメーカーが存在しています。

ただ、材料の各メーカーが製品をつくる工場に直接納品するのではなく、企業全体で共同配送網を構築すれば、コスト削減や業務効率化につなげることできるでしょう。

BtoC」物流との違い

サプライチェーンの最下流以外の領域を指す「BtoB」のほうが、「BtoC」よりも市場規模は大きいといえます。

BtoB」物流を知るために物流倉庫を例に挙げると、1つの納品先あたりの出荷数はとても多くなります。

一方の「BtoC」物流は、相手が消費者となるため、1つの納品先に対する数は多くても10点程度であるという部分に大きな違いがあるといえます。

また、「BtoB」物流は企業間取引であるため一定のルールが存在しており、中でも量販店向けの納品では厳しいルールが定められています。

データ管理のため、バーコードやプライス表示の印字にも厳しい基準が設けられており、ズレなどがあれば納品を拒絶されることもあります。

誤出荷や異物混入なども起きてはならない事故として扱われており、取引が停止してしまう事態に発展することもあるため、高い品質が求められます。